中野整形外科クリニック

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マッケンジー先生自叙伝:Against the tide 58

ふと気づくと、なんやかやと前回の更新から半年以上が経ってしまいました。

against the tideでイロイロあるのは、師匠ばかりではありません。

久しぶりに、師匠のハナシに聞き耳を、、

 

1984年の11月、ニュ-ジ-ランドのWaikanaeで10日間のハンズオントレ-ニングを、北米のセラピストを対象に開きました。

私が、最も効果的で、信頼性もあると思てる脊椎の徒手療法についての講習ですわ。

今まで述べてきたようなエクセサイズで、もし患者さん自身で充分に適度な負荷がかけられへんのやったら、治療者は外からの圧力を加える必要があると思てたんです。

Physical Therapist(合衆国では彼等はこう呼ばれてます)が必ずしもmobilizationやmanipulationの訓練を受けて、外から力を加えるような手技を使えるようにはなってなかったようですし。

ニュ-ジ-ランドの講習ではそういう基礎を学べる機会でもあったんですわ。

私の同僚の先生方がコ-スの助手を務めてくれはって、受講生らがBrian Mulligan、Paula van Wijmen、Mark laslettやAce Neame先生らのクリニックを見学出来るように手配してくれました。

1986年、ニュ-ジ-ランドでの、北米のセラピスト対象の講習が開かれたあと国際マッケンジ-協会が発足しまして、合衆国では盛んに活動してるにもかかわらず、一方、まだニュ-ジ-ランドではちゃんとした組織が無いことにはたと気づきました。

で、Paula van Wijmen、Ace Neame、Rob Reid、Tom Burgi、そして私で、マッケンジ-協会ニュ-ジ-ランド支部を立ち上げました。

Paula、Ace、Mark Laslettは1990年まで協会の教職員として参加してくれました。

Grant Watson、Greg Lynch、Graeme Nuttridgeらはそれに続いて世界的にどう教育を広めていくのかという仕事に携わってくれてます。

昔から一緒にやってきたCelia Monkはニュ-ジ-ランド支部の支部長でもあり、教員としても活躍してます。

Stuart HortonはOtago大学の理学療法科と連携し、Diplomaプログラムのため、大学院の指導教官をしてくれてます。

Cheryl HeffordはWellingtonのVictoria大学の中にある,Otago大学理学療法クリニックで指導教官をしてくれてます。

ニュ-ジ-ランドの仲間たちはみんなそれぞれ協会の発展のために、母国でも、国際的にも頑張ってくれてはりますねん。

合衆国グル-プの中心人物らは組織を常に刷新して、4日間の講習で何を教えるべきなんかということを検討してました。

同じ教材で同じ教え方、なおかつ実際の患者さんを講習で見せる、それが強力な教育方法やとされて、現在も続いてきてるんです。

私がやってるのと同じやり方で患者さんの診察や治療を進めて、その方法を忠実に守ろうとしてくれてますんや。

このひたむきなグル-プのおかげで協会発足当時の組織づくりがしっかりして、世界中どこでも同じ教育を受けるような体制を作り上げることが出来ました。

彼等の頑張りがなかったら、今頃どうなっとったでしょうかなぁ。

たとえば、Barbara StoneがLos Angelesでの講習を満了する時に、私にこう言いました、

「Robin、あなたは合衆国の理学療法のために、今までどれだけ素晴らしいことをしてきたのか、分かってないのよ」と。

確かに私は何が起こっているのかを充分つかめてなかったですし、、、でも今、全てがうまいこといってますもんなぁ。

2年後、アメリカ理学療法学会の終生名誉会員となりまして、文字通り、ホンマに名誉なことですわ。

苦悩の年月を乗り越え、時を経て私は聴衆の前で患者さんの治療をデモンストレ-ションする教育者として、今も診療に携わっています。

我らの仲間が頑張ってくれとるおかげで、McKenzieエクセサイズは今までになく合衆国中へ広がってきています。

新たに教育をうけたセラピストが自身のクリニックへ帰って患者を治しますやろ、で紹介元の総合内科医先生方のところへ、治療した患者さんを戻しますのやろけど、先生方はびっくりしはりますやろなぁ、

そんなに急に症状治ってしまう患者なんか、今までもみたことないですやろからね。