中野整形外科クリニック

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マッケンジー先生自叙伝:Against the tide 64

本日、マッケンジー法の講習会の傍聴に出向きましたが、
その折の自己紹介で
ロビン・マッケンジー先生の自叙伝の大阪語訳を医院HPのブログで連載、といいつつ、
またしても前回より二ヵ月以上が経過していることに気づいて、慌てて更新しています。
いちおう本の最後まで訳し終わってはいますが、なんだかどう日本語に置き換えてよいのかしっくりこない箇所があると、
その項はなんとなく公開するのを躊躇してしまう傾向があるようです。
今回も、そういうところです。

では、師匠、どうぞ。

 

 

ニュ-ジ-ランドでの私の助手、Paula van Wijmen先生は、1979年にGlen Pendergrast先生が私のクリニックを退職した後釜に入ってくれたんですが、
彼がTreat own your backの改訂版を作るのに大分頑張ってくれはって、この本を教育目的に使えるようにしてくれはりました。
私は自分の理論や方法論についてしゃべれ、言われたらナンボでも喋れますけど、理論そのものを提示せよ、なんて言われると困ってしまいますんやわ。
理論なんて偉そうにいうたら笑われますやろか?
部分的に推測が入ってしまうようなもんは、理論としては話にならん、なんて言われてしまうんですやろか?
ときにこう自問自答して、エエイ、全部ひっくるめて、因果関係うんぬんなんぞ知ったことかっ、とも思うんです。
私らが観察していてホンマに起こってることでも、他人様にとって信じがたいようなもんは、こっちがなんぼ言うてもせんないことですわ。
例えば、腰痛の患者さんで、痛みが脊骨の一方から逆側へ移動して、さらにまた元に戻った、いうてもそれを実際にそばで見とるワケやない科学者やら研究者の先生方は信じてくれはらへんですわな。

 

草稿の段階で大体の形はできあがってまして、タイトルは決めてました、
手技についてまとめた私の初めての教科書です、
The Lumbar Spine;Mechanical Diagnosis and Therapy。
このシンプルな教科書を1981年に、
セラピストが腰痛患者を分類分けして、それぞれのタイプに適切な治療を行ってもらうために出版しました。
今日まで、世界中で4~5万部が売れて、世界中の医療関係者らが買うてくれはったんですわ。
このやりかたに従って診療してもろたら、私がやっとるのと同じ結果を出すことができるんやないですかなあ。

 

1990年、いつものように合衆国を講演してまわってるときに、
腰以外の脊椎の問題ををどう診療していったらエエのか書いた本、
The Cervical and Thoracic Spine;Mechanical Diagnosis and Therapyを出版しました。