当院では伸びた爪を切らずに「伸ばして治す」方針の元、爪が原因となる痛みを治療します。
手術をせずに爪の矯正をしていく4つのメソッドを患者様の状態に合わせて
提供する治療方針です。
爪矯正メソッド
・いろいろな施設で相談してみたが長年治らない
・手術対応しかない、ほかにやりようがないと説明を受けた
当院はそんなあなたに
向き合うための
治療を心掛けています
巻き爪・陥入爪の
4つの治療メソッド
当院医師はドイツのポディアトリスト(足医学専門家)の元で技術を学んでおります。
既存の理論と技術にオリジナリティを加えた治療メソッドで患者様の治癒に尽力します。
超弾性ワイヤーによる治療
超弾性ワイヤーという特殊なワイヤーを爪に装着し、爪を矯正する方法を用います。通常の針金と異なり、直線記憶の性質がある合金なので、曲がった状態にすると、元に戻ろうとする力が働きます。爪の先端近くに装着すると、丸まった部分が伸ばされていくとともに、新しく生えてくる爪も伸ばされます。個人差はありますが、flatな状態に矯正できるまで、約10ヶ月間程かかります。
超弾性ワイヤー
による治療の例
1伸びた爪の白い部分に2ケ所穴を開ける
超弾性ワイヤーを通すため、伸びた爪の白い部分に小さな穴を開けます。 深爪をしていると白い部分が少ないため超弾性ワイヤーを通すための穴を開けられません。穴をあける位置によって、矯正のかかり方が変わります。
<深爪の場合は人工爪の適用も検討>
深爪の場合は、ワイヤーでの処置にこだわることなく、人工爪での治療を検討します。患者様の状態に合わせて無理のない治療を提案していきますのでご安心ください。
2超弾性ワイヤーを穴に通す
超弾性ワイヤーを先程開けた穴に通します。その際、患者様の爪の厚みや硬さ、巻き爪・陥入爪の状態や程度に合わせて超弾性ワイヤーの種類を選択しております。
3超弾性ワイヤーを固定する
超弾性ワイヤーを爪に固定するため、爪表面にアクリル樹脂を塗ります。爪の形状に合わせて超弾性ワイヤーをピッタリと固定することで、常に超弾性ワイヤーによって引っ張られている状態になります。
アクリル樹脂は一部のみ
超弾性ワイヤーは作成した穴の部分で緩んだり、脱落したりしないように、穴の部分の2か所でのみアクリル樹脂で固定しているだけです。ワイヤー全体を貼り付けているわけではありません。
4爪を整える
最後に爪を整えて完了です。
時間が経てば爪が伸びてきますので、1~2ヶ月ごとに超弾性ワイヤーを取り替え、経過を見ながら矯正をしていきます。
そがわ法による治療
ワイヤーの端がフックになっており、そのフックを爪端にひっかけてワイヤーの反発力を利用して爪を持ち上げます。
爪の根本に装着が可能なので爪根近くまで矯正が可能です。また、ワイヤーの太さを調整することで矯正力が変えられ、また、設置方法を工夫することで3次元的な矯正が可能なので、様々な症状に対応できます。
爪に孔を開けないため、短い爪でも矯正可能、今までの他のワイヤー矯正法を凌駕するすばらしい爪矯正治療法です。
そがわ法
による治療の例
1爪の表面に凹凸をつける
爪の弯曲の具合や厚さ、形状などを確認してワイヤーの太さ・曲げ具合の計画を立てます。ワイヤーをひっかける爪端部の清掃、爪剥削術などの予備矯正も行います。
2ワイヤーを装着する
爪端を爪エレバという器具で持ち上げつつ、ワイヤーをかけていきます。なるべく爪根元側で、かつ全体が矯正されやすい場所にかけられるよう様子を見ながらワイヤーを装着します。装着したら、きちんと矯正できているか確認します。
3ワイヤーを固定する
装着したワイヤーを固定するために矯正と反対側の爪表面に溝を作ります。その溝にワイヤーを置き、樹脂を塗布して光硬化を行います。場合によってはフック側も樹脂固定を行います。
4ジェルでコーティング
ワイヤーが外れないように、全体をコーディングして固定していきます。
人工爪による治療
爪を切った部分の皮膚が盛り上がってくるのを防ぐため、アクリル製の人工爪を自身の爪に付けて、爪自体を延長するように細工をすると、盛り上がった皮膚が下に押さえこまれるようになります。盛り上がった皮膚に、とがった爪の端が食い込むことで痛みが生じているため、人工爪で理想的な爪の状態を作り出すことで痛みを取り除くことができるようになります。
人工爪
による治療の例
1主訴のヒアリング
患者様から症状や痛みの度合いをしっかりヒアリングします。写真のように爪の左側が赤くなって腫れている場合、爪の左側が皮膚に食い込んでいる可能性が考えられます。
<局所麻酔で痛みのない施術>
指の付け根に2箇所、麻酔の注射をおこないます。
指全体がしびれた状態になり、触っても全く痛みのない状態です。
しびれた状態は1時間ほどで元にもどります。
2状態の確認
患部の状態を確認します。一見すると、腫れているだけで、全く問題のないように見える箇所でも、しっかり確認すると、爪が皮膚に食い込んでいる部分が隠れていることがあります。このようなケースでは、患部が少し靴に当たるだけでも激痛がはしります。
3人工爪の作成
アクリル製の人工爪を作成して患部に爪が食い込まないよう処置をします。延長したい側の爪の端に型を設置し、アクリル樹脂を流し込むことで人工爪を作ります。
4逆の端にも人工爪を作成
爪全体のバランスを整えるために逆の端にも人工爪を作成します。
5人工爪の形状を整える
全体の形を削りだして整えます。施術当日から入浴可能です。運動などにも制限はありません。
ガター法による治療
爪の端が食い込んでしまい腫れ・化膿していたり、爪が柔らかくなっていて、ワイヤー設置も人工爪作成もできない場合に、この方法を使います。
柔らかいシリコンチューブに切れ目を入れたものを、爪の端にかぶせるようにして挿入し、直接、爪の端が肉芽や皮膚に当たらない状態を作ります。
状態が改善すれば、次にワイヤー矯正や人工爪作成へつなぎます。
ガター法
による治療の例
まず、爪側部の清掃をしてチューブが入る隙間を確認します。その隙間に切れ目を入れたシリコン製の軟らかいチューブを入れていきます。
奥まで入れて安定させたら縫合糸もしくはアクリル樹脂で固定します。 化膿・肉芽形成の強い巻き爪には非常に効果があり、腫れや痛みの症状が3~4日程度で改善します。
食い込んでいる爪端の保護がメインとなりますので、人工爪を使うなど他の治療方法と合わせて施術していきます。
治療費用
爪関連の施術は自費診療が基本ですが、保険適応となる場合もあります。
自費診療の価格は状態の重症度や、施術にかかる時間で決まります。
初回1万5000円~2万円が目安です。
保険適応となる場合は、3割負担の方なら6000円程度です。
巻き爪・陥入爪治療は
時間を限定しています
なるべくスムースに処置を行うようにしておりますが、爪の処置にはどうしても時間が掛かってしまいます。
診察待ちの方が何人も居らっしゃる状況で焦って処置が雑になるわけにもいきません。そのため、巻き爪・陥入爪治療に関しては、しっかりと処置に集中できる時間帯に限定しております。
処置が可能な時間帯
●夕診の最後の診察後(19:00前後)
●14:00~15:30(要予約)
14:00~15:30の時間にご予約いただくか、『夕診の最後の診察後』をご希望の場合は19時の少し前にご来院いただき、診察の患者さんが全て終了するまでお待ちいただけるなら、その日のうちに施術が可能です。
※夕診後の料金は別途時間外料金として¥3,000が追加で発生致します
当然、通常の診療時間内でも診察待ちの方がおらなければすぐに処置を行わせていただきますが、必ずしも通常の診療時間内に施術を確約できませんので、ご了承の程よろしくお願いいたします。
Column
巻爪治療の基本を
「矯正」にした理由
当初はわたしも爪を根元まで切り込む手術を行っていましたが、他の施設で手術を受けたあと、ひどく変形した爪が生えてきて困っている方や、爪の幅が狭くなり、見栄えが悪い、だとか、爪の幅が狭くなり指先にかかる力を分散できないからなのか、術後、十分に踏み込むコトができなくなった、などと訴えられる方々をみるにつけて、切ってしまってアトクサレなくスッキリ、するはずの手術は、実はそうでもないと気づき、矯正することを中心に治療を考えるようになりました。
矯正をやめると再発することもありますが、再発するなら、また矯正すればよい、そんな風に考えています。