中野整形外科クリニック

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マッケンジー法®︎を正しく理解しよう Part1〜マッケンジー法の誤解あるある〜

あなたが、マッケンジー法を実践するにあたって、正しい理解を持っているか否かは

望ましい成果を得られるかどうかに関わってきます。

 

 

このブログをみられているということは、多少なりともマッケンジー法について興味をもっていただいているのだと思います。

 

中には、本で見てだいたい知ってるよって方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、そんな方でも、マッケンジー法を間違って理解されている場合が多いように感じています。

 

 

では、マッケンジー法の間違った理解とは何か?

 

  • どんな辛い症状でも解決できる『魔法の体操』という理解
  • 反らす』もしくは『本にある数種類の運動のみ』がマッケンジーの体操だという理解

 

今回は、これらがどのような点で間違っているのか、そんなことを語ってみたいと思います。

最後まで、私の戯言にお付き合いいただけたら嬉しいです(^ ^)

 

 

目次

マッケンジー法は魔法の体操じゃない

マッケンジー法には、決まった運動しかない

本当に『反らす』『曲げる』『左右にズラす』だけ?

次々と運動を変えてしまう前に

最後に

 

 

マッケンジー法は魔法の体操じゃない

マッケンジー法が紹介されている本には、、、、

『腰痛が劇的改善』『長年苦しんだ症状がスッキリ解消』といったように、

治療効果をまるで魔法のように紹介されたタイトルがついていることから、誤解されている方が多くいらっしゃいます。

 

でも、言わせてください!

この世に、症状を一瞬で治してしまうような魔法の体操なんてありません

 

診療にこられる方々も、そのような印象をお持ちで、、、、、

 

『どのくらいで良くなりますか?』

『マッケンジー法は効きますか?』

 

などと診察の場面で、Drへ質問されることも多いようです。

 

 

たしかに実際の診療場面では、ある特定の運動を実施することで、長年苦しんでいた症状が、その場で嘘のように変化したり、軽減したりする反応を示す場合があります。

 

ただそうした変化も、そのあと何もしなければ、時間の経過とともに元に戻ってしまいます

 

ではなぜ、長年苦しんだ症状が改善するのか?

それは、症状を軽減することができる体操や姿勢を、定期的にご自身で実践していただいた結果として、長年苦しんだ症状が快方へ向かうのです。

 

このように長年苦しんだ症状が改善したのならば、それは、、、、

症状を何とかしたいという本人の強い意志のもと体操を実践された努力の賜物なんです。

 

おそらく改善していくなかで、症状が変わらない時期、少し悪化した時期などあったはずです。

それでも諦めず、努力しつづけるからこそ、長年苦しんだ症状から解放されたのだと、私は思っています。

 

でも苦しい時期に、一人ぼっちで立ち向かうのはとても大変なことです。

そんな時は助けを求めましょう。

 

全国に、私のような国際マッケンジー協会の認定セラピストの方々がたくさんいらっしゃいます。

 

そして、そんな我々ができることは、ただ一つ。

あなたが前向きに取り組める環境や体操の工夫などを適宜お伝えし、あなたの頑張りを全力でサポートすることです。

 

 

 

マッケンジー法には、決まった運動しかない

本に書いてある内容のことで、もう一つの誤解されていることがあります。

それは、マッケンジー法の体操が、腰の場合なら『反らす』『曲げる』『左右にズラす』の数種類だけだということ!

 

さらに、それを実施して効果なければ、次の運動を試して、全てやってみて効果なければ自分には合っていないと判断してしまっていること!

 

本を見て、マッケンジー法を実際に試された方の多くが、この誤解によって、症状を変えられる機会を失っているのではないかと、とても残念に思っています。

 

 

 

本当に『反らす』『曲げる』『左右にズラす』だけ?

 

たしかに、腰の場合は、大きく分けて運動の方向は『反らす』『曲げる』『左(右)にズラす』の3種です。

 

ただこれは、あくまでも大きな枠組みでの話で

実際には、『少し曲げながら反らす』みたいな本には書かれていない方法を試すことがあります。

 

また、反らす運動を一つとっても

道具を使ったり、手の位置を変えたり、反らす角度を変えたり、反らしている時間を変えたり、、、、などなど

 

細かいことを言えば、まだまだバリエーションは多くあるんです。

このように、マッケンジー法の体操には、本に書いてあるような決まった形があるのですが、あくまでも基本形であって、実際には臨機応変に体操方法を変更したりする必要があるのも事実です。

 

 

 

次々と運動を変えてしまう前に

マッケンジー法の体操を紹介している本には、ある運動を試して、効果がなければ次の体操へといった手順が書いてあるかと思います。

 

その手順で進めることが間違っているとは言いませんが、実際にはそんなに上手くはいきません。

 

さきほども述べたように、書いてある体操方法は基本形であって、マッケンジー法の全てではないのです。

 

実際の場面では、一度ダメだった運動を数日後に、再度試してみると効果があったということだってあります。

 

ただし、マッケンジー法を実践する上では、当然守るべきルールがありますので、実際には何でもOKという訳ではありません。

臨機応変に変える必要があるけれど、何をやってもいい訳ではない。

実はここが一番難しい!

 

「本当に体操を変えるべきなのか?」

「やり方を変えた方がよいのか?」

「回数などを増やせば良いのか?」

 

考えれば考えるほど、無限地獄へ落ちていってしまいます。

 

だからこそ我々のような認定セラピストが存在するのです。

本には書かれていない、そのセラピストの方々の経験値という、大きな付加価値をもった技術や知識が、あなたの困っている状況を救ってくれると思います。

 

もし、そのようなセラピストが必要なく、みんなが本に書いてある内容で良くなるならば、この世からとっくの昔に腰痛という症状がなくなっていることでしょう。

 

でも、実際には腰痛患者は減ることはなく、10年前と変わらないとのが現状なんです。

 

認定セラピストと一緒に、正しい理解でマッケンジー体操を実践することで、一人でも多くの腰痛患者を救うことができると考えています。

 

 

 

最後に

マッケンジー法とは、本に書かれているような単純な体操ではなく

患者さんとの対話や関わりの中で、各々にあった方法や手段を一緒に取捨選択していく

 

究極のオーダーメイドエクササイズだと言えると思います。

 

ただ決められた体操をやっておけばいいといった話では済ませない

奥深い世界があるということを、ぜひ理解していただけたらと思います。

 

なので、本をみて効果がないと自己判断してしまう前に

ぜひ巻末に記載されているであろう、認定セラピストが存在する病院やクリニック、治療院へ出向くことをお勧めします。

 

もちろん当院は、私はもちろん、院長である整形外科医も認定セラピストですので、お近くの方で、マッケンジー法でお悩みでしたら、ご来院いただけたらと思います。

 

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