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マッケンジー法®︎を正しく理解しよう!Part2〜マッケンジー法で目指すべきところ〜
腰痛に限らず、この世には様々な疾患や症状が存在しています。
それに応じるように、治療手技や方法も多く存在しています。
マッケンジー法もその治療手技のうちの一つではありますが、他とは大きく異なる点があります。
いろいろありますが、今回は以下のような内容で、マッケンジー法を語っていきたいと思います。
『本当の意味での根本的な対処を提案できる』っていうこと
『健康をみずから取り戻すことができるようになる』っていうこと
では、今回も最後までお付き合いただき
「マッケンジー法っていったい何?」を深めていってくださいね(^ ^)
マッケンジー法の誤解あるあるが知りたい方は、以下をクリックして読んでみてください♪
マッケンジー法®︎を正しく理解しよう Part1~マッケンジー法の誤解あるある~
目次
最近では、少し街をあるけば、整骨院や鍼灸院、ストレッチ専門店、マッサージ専門店など、体への対処を行ってもらえるお店をよく見かけるようになりました。
お店の前の看板や折込チラシなどをみてみると、、、、
『その症状は姿勢から根本的に治しましょう』
『骨盤の歪みが症状の原因かも?』などなど
カタチの異常が症状の原因かも知れませんと謳っていることが多い印象です。
(すべての治療院がそうと言うワケではありません)
治療の中身としては、姿勢や歪みを徒手療法(手技療法やストレッチなど)で正すことで、痛みを解消しましょうという話、、、
確かに症状と姿勢が関連していることも多いですが、姿勢や歪みを「治してもらう」だけでは根本的な解決にはならないと思っています。
あえて「治す」ではなく、「治してもらう」と表現したのかというと
両者は似ているようで、全く別物。
後者は受動的(施術者に依存)な表現だからです。
受動的な施術は、自らの意思とは関係なく、強制的にカタチを戻すということ。
でも、そうして修正したカタチの異常は、時間経過とともにすぐに元に戻ってしまいます。
そもそも、そのカタチを維持できないから、くずれて歪んでしまってる訳なので
変えるべきなのは、その崩れを引き起こしている可能性のある
『体の動かし方や使い方、姿勢への意識』の方なんじゃないかなと思っています。
そう、根本的に対処するというのは、姿勢などを一時的に修正し、症状を緩和させることではなく
本当に大事なのは、症状が出ない状態を維持できるようになることではないでしょうか。
ここまで、受動的な施術やカタチの異常にばかり囚われていても、根本的な対処にはならないかも知れないいうことをお話ししてきました。
そこまで言うなら、マッケンジー法ではどうなんだって疑問が湧くかと思います。
次は、そのような疑問にお答えできえばと思っています。
あなたは『症状を治す』と聞いて、どういうことを思い浮かべますか?
腰や首、肩、肘、膝などなど
体の各部分に生じ困っている、その症状がなくなることでしょうか?
世間一般的にはそれが正解でしょう。
ただし、マッケンジー法の考え方ではちょっと違います。
マッケンジー法の考え方では
『症状によって損なわれた健康を、自ら取りもどし、取り戻した健康を維持すること』
この状態をマッケンジー法では『治った』と考えます。
けっして、その場限りの症状を取ることだけを目的とはせず
今後、あなたが同じ症状に悩まされた時に、対処ができるようになっている
これがマッケンジー法での『本当の意味で治った』ということです。
ここで言うところの健康とは、心と体が自由な状態のことです。
つまり『あなたが◯◯をしたい!と思った時に、躊躇なく実行できる状態』のこと。
例えば、ぎっくり腰になっても、数日経てばある程度の痛みは落ち着いてきます。
そうして痛みを感じなくなった頃、ある現象が起こります。
それは、、、、
『痛みがでそうで不安だから、体を曲げるような動作は避けている』
『趣味だったスポーツを諦めている』などなどです。
本来、治っているならば何をしても大丈夫なはずです。
でも、あなたは何故その動作を避けてしまっているのでしょうか?
それは、再発するかもしれないという、不安が強いからではないですか。
上記の例は臨床の現場ではよくある話で
いくら体が元気であっても、こころが自由ではないので立派な不健康な状態と言えます。
そんな不健康な状態を、国際マッケンジー協会の認定セラピストであれば、健康な状態をみずから取り戻すサポートができます。
また取り戻すだけでなく、どうすれば維持できるのかもしっかりとお伝えします。
ただ、そのためには、あなたに知っておいて欲しい大切な条件が3つあります。
次はその辺りをお話ししたいと思います。
①「自分が主役になって治す」という『覚悟』
② 再発しないように維持することが、本当のゴールであることを忘れない
③ 上記の『覚悟』と『心構え』を持って必ず実践する
「自分が主役になって治す」という『覚悟』
ここで言う覚悟とは、治療者への依存する心からの脱却です。
さきほど健康とは心と体の自由な状態だとお話ししました。
この自由とは、他人から与えられるのものではなく、自らの意思で行動し得られるもので
そこに生じるいかなる問題にも責任を持つということです。
依存するということは、つまり責任を負わないで、何とかしてくださいよという立ち位置です。
症状にて困っているのはあなた自身であって、治療者ではないのです。
なので、治療の決定権は常にあなたにあります。
なんでも方針を決めてくれる治療者がいるならば、楽で安心かも知れませんが、それはあなたから自由を奪ってしまっている人なのかも知れませんよ。
『治療者に依存せずに、治療方針を自分で決める』と言いましたが
ここで勘違いして欲しくない事があります。
特に専門性の高い医療において、全てを自分で決定することはできません。
もちろん専門家からのアドバイスは必要です。
大事なのは、そのアドバイスや提示された方針をどう考え、どう行動するかを最終的に決めるのが、他ならぬ『あなたですよ』ってことです。
再発しないように維持することが、本当のゴールであることを忘れない
冒頭でもお話ししてきた通り、マッケンジー法では、痛みを取る事がゴールではなく
あくまでも通過点であり、症状を自分で管理できるようになることがゴールと考えます。
これは他の多くの治療手技とは異なる点なので、改めてお伝えしておきますね。
上記の『覚悟』と『心構え』を持って必ず実践する
当然のことなのですが、実際に行動しなければ何も始まりません。
まずは、実践してみることです。
そして躓いたときには、認定セラピストが全国にいますので、助言を求めましょう。
ご自身では気付けなかった問題点を見つけ出して、的確なアドバイスをしてもらえると思いますよ。
痛みを取るだけなら、この世には素晴らしい技術をお持ちの治療者の方々が多くいらっしゃいます。
その治療者の技術によって、あなたの症状は確かになくなるかも知れません。
ただ、自分のカラダがどのように変化したのか、わからないですよね?
カラダどのように変化したか分からないってことは、自分で同じことはできません。
だから、なんども何度も治療院に通って施術してもらう必要があるわけです。
さらに、症状が再発した際には、自分で対処ができないので、またその治療者にかかる必要があります。
でも、ちょっと想像してみてください。
もし、その人がその治療院をやめたらどうしますか?
もし、あなたが急な転勤なので遠方へ引っ越すことになったらどうしますか?
マッケンジー法を学び、自分で対処できるようなれば、そんな不安を考える必要もありません。
さらに、同じ知識と技術をもった認定セラピストが全国いますので、その点に関しても安心です。
ただし、マッケンジー法はすべての症状を解決できる万能な治療法ではありません。
最後に、そのあたりをお話しして終わろうかと思います。
平たくいってしまえば、マッケンジー法は、一般に言われる症状を改善させるような治療テクニックではありません。
あくまでも、特定の運動検査を行った結果、カラダが示す反応を分析し、あなたの状態を見極めていくための考え方(道具)みたいなものです。
検査を行っていく中で、カラダが良い反応を示す刺激(運動や姿勢などの刺激)がみつかれば、その刺激を繰り返しカラダに入れ続けることで、症状が改善していきます。
検査として運動などを突き詰めていけば、結果的にその運動が症状を改善させるための治療法になります。
このような検査をおこなっていくという一連の流れがマッケンジー法の考え方なんです。
さて、今回はマッケンジー法にて目指すべきところは?ということで、長々と語ってきました。
最後に、マッケンジー法や健康を語る上で、私がシックリとくる言葉があるので紹介しますね。
その昔、中国の老子曰く
『魚を与えれば1日は食べさせられる。ただ魚の釣り方を教えれば一生食べさせられる』
腰痛がある人を例に当てはめてみると
『痛みをとってあげれば、その日は大丈夫かも知れない。ただマッケンジー法の考え方を教えてあげれば、以後は自分で痛みに対処ができるようになるでしょう』となります。
一見すると、マッケンジー法のモノの考え方は、世間の常識というモノの考え方からは少しズレたように感じられるでしょうが、治療以外の物事にも通じるエッセンスが随所に散りばめられていると私は思っています。
あなたも、みずからの手で健康を取り戻したくないですか?
当院は、私を含め、整形外科医である院長もマッケンジー協会の認定セラピストです。
リハビリはもちろん、診察の面でも、マッケンジー的なフォローが可能となっています。
関西圏でマッケンジー法でのカラダの対処法を本気で学びたいなら、当院へお越しください。
熱きマッケンジー馬鹿がクビを長くしてお待ちしております♫
アクセスはこちらから
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参考・引用文献
『この動きを習慣にすれば、腰痛は自分で治せる!』 著:岩貞吉寛