お知らせ・ブログ
正しい座り方で疲れるのはなぜ?楽に座るコツ教えます!
デスクワーク、車の運転、自転車、通勤電車の中、家でくつろいでいる時などなど
あなたの生活を振り返ってみると、意外に座っている時間が長いことに気づきます。
そんな多くの時間を過ごす座位姿勢について、あなたは以下のような経験がありませんか?
- 「正しく姿勢を保とうと意識するが長持ちしない」
- 「楽に座れる方法を求め腰痛グッズを試してみたけどシックリこない」
もしも当てはまるなら、今回の記事を読んで、お伝えしている方法を試してみて下さい。
今回は、姿勢シリーズの第三弾です。
ご興味があれば、姿勢についての他の記事も読んでいただけると嬉しいです。
では、張り切っていきましょう(^^)
目次
⑧ まとめ
正しい座り方とは?
あなたは、正しい座り方(姿勢)をご存知でしょうか?
世間によく出回っている情報をまとめてみると、、、、
① 背もたれにもたれないように浅めに座る
② 膝や股関節は90度くらいの角度にする
③ 骨盤を立てて、坐骨で座る
④ 頭が上から糸で引っ張られるイメージで背筋をピンッと伸ばす
⑤ 肩の力を抜き、顎を引く
あなたも一度は、このような情報を目にしたことがあるのではないでしょうか?
実はこの姿勢は「形」としては正しい(良い)姿勢と言えるかもしれませんが
実際のところは、このような姿勢をとること自体が苦痛なんです。
そして意識して姿勢を作ることで、逆に腰痛や肩こりを作ってしまっている可能性があります。
「本などで書いてあったよ~」
「テレビで○○大学のエライ教授が言ってたけど、、、」
確かにメディアで紹介されている情報ならば、間違った情報ではないでしょう。
ただ実際に体験してみることで、私の言っていることを理解していただけるかと思います。
次は、世間で言われている正しい姿勢を簡単に体験する方法をお伝えします。
必ず、試してみて下さいね! IT’s TRY♪
正しい座り方を体験してみよう
必要なものは「背もたれのないイス」と「背中がもたれられる場所(壁など)」
背もたれのないイスがない場合は、普通の椅子を横に向けて使用すれば問題ありません。
まずは椅子を壁際においてみてください。
そして、お尻と背中と後頭部を壁につけて座るだけです。
そのままの姿勢を30~60秒程度キープしてみてください。
百聞は一見にしかず(ここでは体験ですが)
自分のカラダで体験した方が、以下の内容を読みすすめる上で、理解が深まります。
読み終えてからでも良いですので、必ず試してみて下さいね。
正しい座り方で、なぜ疲れるのか?
さて、今読み進めていただいているということは、壁を利用した正しい座り方は体験はしていますよね?
まだ試されていない場合は是非!!
さあ、体験してみた感想はどうでしょうか?
『きつい』『苦しい』だったり
『こんな状態なんて保ってられない』だったりしませんか?
あなたのカラダで直に感じたその感覚は、間違っていないですよ!!
ただ『楽勝だ』って感じたあなた
その状態で30分保っていることを想像するとどうでしょうか?
私だったら、確実に1分程度でモゾモゾ動きたくなるでしょう。
このように正しい姿勢を保つということは、実はとても疲れることなのです。
というよりも、ずっと同じ姿勢でいられる人はこの世にいないと私は思っています。
なぜならば、そもそも私たちのカラダは、構造上ジッと座り続けられるようには出来ていないからです。
私たちは筋肉や靭帯で背骨の形(≒姿勢)を保っています
一般的に悪い姿勢と言われる丸まった猫背姿勢でも、背中を伸ばした一見すると正しい姿勢でも、同じ姿勢を続けていると、柔軟であるべき筋肉が固まった状態となります。
このように、たとえ正しい姿勢や座り方をしていたとしても、同じ姿勢を続けていれば、筋肉が固まってしまい、結果として疲れてしまうのです。
では楽に座る方法は全くないのか?
いいえ、ありますよ!!
次に、あなたが少しでも楽にイスに座れるための方法をご提案させていただきます。
楽に座るコツ ~イスの場合~
イスに座る際、あなたはどのように座っていますか?
背もたれにもたれると丸まった悪い姿勢になるからと言って、浅めに腰掛けて、背もたれを使わないことが多いのではないでしょうか?
ただ、背もたれを使わずに座るということは、リラックスできませんので、先ほどお話したように筋肉を固めて座ることと同じになってしまいます。
正しい姿勢をするこが疲れるので、その結果、悪い姿勢を取り続けているなら本末転倒ですよね。
背もたれは何故ついているのか?
それは楽に座れるようについているのです。
ならばその機能を十分に使って楽に座れる方法をご紹介します。
まずは、バスタオルをロール上にしたものを用意しましょう。
イスの奥までお尻をしっかりと入れ込んで座れば準備OK。
そして、先ほど用意したタオルロールを腰の部分に置いて完成です。
どうですか?とても簡単でしょ?
タオルロールの太さは、イスの形状や個人の背骨の硬さにもよるので当ててみて不快感のない太さに調整して下さい。
使用するものは、できればバスタオルが望ましいです。
時々クッションを使用されている方がいますが、柔らかすぎて、結局丸まった姿勢になってしまいますので、ご注意ください。
もしも腰の部分に当てる方法では、イマイチ楽じゃないなという人は、以下の方法をお試しください。
イスに少し浅めに座ります、そして今度はバスタオルを畳んでお尻の部分にだけ敷きます。
これで骨盤が起こしやすくなるため、カラダが伸ばしやすくなり、正しい姿勢を保つための努力性が低くなり安楽に保ちやすくなります。
畳んだタオルを太腿の裏まで全部敷いてしまうと意味がないので注意して下さい。
でも、畳や床での生活スタイルの場合はどうしたらよいのか?
もちろんその場合にも方法がありますのでご安心ください。
次に床でも楽に座れる方法をお伝えしますね。
楽に座るコツ ~床の場合~
床で生活されている場合、座椅子などお持ちであれば、イスでの方法と同じようにしてみて下さい。
もしお持ちでなければ、クッションや座布団などをご用意ください。
床からのお尻のが高くなるようにできるものならば何でも代用できます。
座り方は用意した座布団などにお尻の部分だけ座るようにして胡座(あぐら)をとります。
足を投げ出した長座や、横座りでも良いですが、胡座の方が骨盤をコントロールしやすいのでオススメです。
実際に試してみるとわかると思いますが、お尻を高くせずに座る胡座では、骨盤が起こしにくいので、丸まった猫背姿勢になりがちです。
ポイントは、さきほどイスの場合で説明したように、お尻の下に何かを敷くことで、骨盤が起きるため後ろに倒れにくくなり、正しい姿勢が保ちやすくなりますよ。
以上、イスと床での2つの座り方をお伝えしてきました。
ただ残念なことに、誰でも必ず楽に座れるわけではありませんので、ご注意ください。
でも、何も対策がないわけではありませんので、ご安心ください。
試してみたけど、楽に座れない場合には、姿勢を保つことを考えるのではなく
「長い時間、同じ姿勢で筋肉を固まらせないようにする」という考え方へ切り替えてみて下さい。
では次に、その方法について説明しますね。
姿勢をリセットする簡単な体操
長い間、同じ姿勢で座っていると、カラダが固まってしんどくなる経験はないですか?
映画館で映画をみているときなんかが、そうじゃないでしょうか。
前述したように、良い姿勢でも悪い姿勢でも、同じ姿勢を取り続けることは、カラダにとても負担がかかることなんです。
もしあなたが同姿勢を取り続けた時に、カラダに何にも症状を感じなくても、決してそれはあなたが鉄人だからじゃないですよ!
感じていないだけで、カラダには負担をかけ続けています。
イメージとしては、時限爆弾のスイッチをいつか爆発することに気づかず押し続けているのと同じだと思ってください。
そのままでは、いずれ爆発してしまいます。
つまりギックリ腰などのカラダの不調が出やすくなる可能性が高まるということです。
さて本題の姿勢をリセットする方法ですが、
方法としてはいたって簡単!
出典(図):自分で治せる!腰痛改善マニュアルより引用
丸まった姿勢(左図)と姿勢を正した姿勢(右図)を交互に繰り返します。
ただこの時、骨盤の動きと背骨を上下に伸ばすという動きを常に意識してください。
口で言うのは簡単なのですが、実際にやってみるとこれが案外難しいんです。
何度か上記の動作を繰り返し姿勢をリセットした後に、しっかりと伸ばした姿勢から1~2割くらい脱力してみてください。
それがカラダに負担の少ないニュートラルな姿勢(自然体)となります。
行う際の注意点とポイントをお伝えします。
・動かすときに『腰を反る』や『胸を張る』という意識はいりません。ただ上下に伸び縮みしましょう。
・骨盤の動きがとても重要です。下っ腹を前に突き出すイメージで行うと比較的に上手くいきます。
・体を丸めるとき、頭の位置が前後にブレないようにしましょう。正しい動きは、上下に動くです。
・実施頻度は、長時間座り続けるなら、30分毎に行うのがBESTです。
以下の動画も参考にしてみてください
はじめから上手くは出来ませんので、まずは骨盤を動かすというイメージを作るように行ってみてください。
慣れてくれば骨盤の動きと背骨が一続きになって動く感覚があると思います。
さて、姿勢のリセット体操は上手に出来たでしょうか?
慣れてくれば、PC作業をしながらでも、TVをみながらでも出来るようになりますよ。
ちなみに、この体操でインナーマッスルが鍛えられるので、お腹周りのシェイプアップにもなるのでオススメです。
ここまで、正しい姿勢や座り方のコツ、姿勢をリセットする体操についてお話してきました。
最後に、座り続けることがカラダにどのような影響を与えているのか?についてお話をします。
座り続けることが健康へ与える悪影響
あなたは座るという行動を、カラダに悪いものではないと考えていませんか?
少しの時間ならカラダを休めるためには必要ですが、長時間となると話は別です!
私たちのカラダを動かすには筋肉が必要です。
その筋肉にエネルギーを送るために、カラダ中に血管が巡っています。
その血管は筋肉の間も通っているため、例えばイスに長く座っているような仕事をされている場合、膝が長く曲げたままなので、膝裏の血管を圧迫し続け血流が悪くなります。
結果的に、足が痺れたり、むくんだりするのです。
また座り続けていると、血管内の脂肪を分解する酵素がの働きが弱くなり、脂肪が燃焼しにくいそうです。
ということは、座って運動するよりも、全身を動かすほうがダイエットには良いのかも知れませんね。
さらに、長く座っていることで、脳を使うことにも妨げになります。
座り続けることで血流が悪くなり、特に悪い姿勢でいると、肺が膨らみにくくなり、カラダに巡る酸素の量が減ります。
酸素は脳がしっかり働くためのエネルギーです。
その酸素が減るということは脳の働きが悪くなり、それにより注意力が散漫になるのです。
正しい姿勢で仕事することで、作業効率がグンッと良くなるかも知れませんね?
このように、一見すると無害にも思える、座るという習慣がこんなにも健康に影響を与えるんですね。
ただ、これらの問題を解決する方法は意外に簡単です。
30分に一回は席を立って動きましょう!
ちょこちょこではなく、一回でもよいので、大きくカラダを動かすことを意識しましょう。
『トイレに行く』
『立って大きく伸びをする』
このように座る姿勢をやめることなら何でも良いです。
どうしても立ち上がれないのであれば、さきほどお伝えした、姿勢リセット体操をするのもよいでしょう。
ここまで読んでいただいた、あなたに必ず覚えておいて欲しいことがあります。
私たちのカラダは静止する(保つ)ためでなく、運動する(動く)ためにあるです!!
まとめ
正しい座り方とは?
→世間によく出回っている、正しい姿勢を実際に行うのは結構しんどいです。
正しい座り方を体験してみよう
→どのくらいしんどいか、方法をお伝えしましたので、実際に試してみてください。
正しい座り方で、なぜ疲れるのか?
→正しい姿勢を保つということは、実はとても疲れることなのです。
→なぜならば、私たちのカラダは、構造上ジッと座り続けられるようには出来ていない
楽に座るコツ ~イスの場合~
→ポイントは深く座って、腰にroll上のタオルを使用して座ること
→試してみると思った以上に楽に感じるかもしれませんよ
楽に座るコツ ~床の場合~
→ポイントはお尻を高くして座ること
→座り方は胡座がオススメです
姿勢をリセットする簡単な体操
→長く座り続けるなら実践すべき
→簡単だけど効果抜群の姿勢リセット体操をぜひとも習得して下さい
座り続けることが健康へ与える悪影響
→無害にも思える、座るという習慣が知らないうちに健康へ影響を与えています
→これらの問題を解決する方法は意外に簡単。
→30分に一回は席を立って動きましょう