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伊藤先生のMDT/マッケンジー法臨床実習体験記、一問一答⑭
Q:実習中に指導者からのアドバイスで印象的なものは?
John 先⽣からは、
患者様の全体像をみよ、”Big Picture!!” と再三⾔われました。
いきなり MDT のメカニカルな評価に⼊るのではなく、
この患者様がメカニカルに評価することが適切かどうかを⾒極めなさいとのことでした。
患者様が⼊室したら、
重篤な症状はないか?
他部⾨に紹介すべき症状でないか?
痛みの訴 えが⼼理的な要因で患者様の⾒え⽅に “霧” がかかっていない かなど、
” Big Picture” を観察しなさいとのことでした。
Jenny 先⽣からは、
難しい症状であればあるほど、
客観的に MDT のアルゴリズムに沿ってアセスメントを進めることで、
解決の⽷⼝が⾒つかる傾向があると⾔われました。
何をやっても症状が改善しない場合、
もしそれが重篤な病理を持たないケースであれば、
経験や⾃分の予想によらず、淡々と Traffic Light Guide に従って評価を進めると良いとのことでした。
Jenny 先⽣ほどの経験者でも、
ベースラインをおざなりにしたり、
Traffic Light Guide を⾃⼰流にしてしまうと分類が疎かになるそうです。
どうすれば良いか 悩み、迷う時こそ、
アルゴリズムに忠実に従って、粛々とアセスメントすることで、
思わぬ 解決の⽷⼝が⾒つかる事があり、
それが MDT の素晴らしさでもあるとアドバイスをいた だきました。
中の注:
ここから先も、現地での生活についてや、実際にかかるお金の話、
臨床実習を受けるにあたり必要な具体的な準備についての興味深い話がまだまだ続き、
それらは彼の国の市井の生活に想像を膨らませるような面白さが満載の話であったりするのですが、
また、今後、皆様がMDTのセラピストになられることがあれば、
直接、伊藤先生からお話、訊いてみてください。
それでは、伊藤先生のシリーズ、ここで終了とします。
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書いた人:伊藤博子先生
編集した人:尼崎市のはずれ、川ひとつ越えるとそこは大阪市西淀川区、の中野整形外科運動器リハビリテーションクリニック 院長 中の