お知らせ・ブログ
患者さんからの質問:ここのリハビリはマッケンジー法しかやってないの?
Q:リハビリはマッケンジー法しかやってないんですか?
当院では医師もセラピストもマッケンジー法を学んでおり、
マッケンジー先生の眼で患者さんを診ようとしております。
マッケンジー先生の眼で判断した内容に基づいて行う診療は、全て広義のマッケンジー法といってよいのかもしれません。
そういう意味ではマッケンジー法しかやってない、とも言えるでしょうか。
マッケンジー法とは、別称、mechanical diagnosis and therapyと呼ばれており、
直訳すると、「機械的な診断と治療」、となります。
機械的な、主に反復運動での負荷をかけ、その反応を確認することで、病態を分類し、やるべき体操、運動を決めていく、それを治療につなげる、という方法です。
ご自身でカラダの状況を把握していただき、
何をすればどのように変化をだせるのか、を
セラピストと一緒に探していくように進みますので、
何か症状があるときに、自身で何かをして状態を変えることができる、
その先には、症状を出にくくする境地を目指す、そのような治療法です。
なにか痛みなんかがあって困っている時に、
自分で何かをすると、ちょっとマシ/動きやすくなるなあ、なんて状態を
自分で作ることができると、
痛みで困ったら、治してもらいに、あわててセラピストのところを訪ねる、
そういうことも、なくなるんじゃないでしょうか。
✔自分で自身の状態をしっかり把握、理解しておく、
✔自分で何かをして、状況を変えることができる、
それが自己マネージメントということだと考えておりますが、
マッケンジー法は、自己マネージメントを目指すことに特化した「リハビリ」の方法論の一つ、とご理解いただければよいでしょう。
一方で、リハビリテーションのやり方の一つに過ぎないわけですから、なにか魔法のようなことが起こって、
一度受けただけで、長年の痛みがたちどころに消失してしまったり、
歩けなかった人がスイスイ歩けたりするようになるようなことは、
まあ、めったに起こることではありません。
真の意味でのマッケンジー法を実践するにはある程度まとまった時間と、患者さんご自身の積極的な協力が必要となり、
公的保険扱いの中であがなえるものではありません。
また、患者さんご自身にも「覚悟」が必要かと思います。
マッケンジー法の詳細については、当院HPをご参照ください