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MDT/マッケンジー法症例検討会 7月 ⑦/7:フォローアップ
で、宿題はどうしましょうってことで、あとはもう流して説明します。
肘の伸展、いろんなやり方がありますね。
回外であったり、回内であったりとか、場所は色々ありますよね。
下垂した状態であるとか、臥位でやる、なんでもいいです。
筋収縮を伴う運動で、P/NWがご本人で再現できるもの, で、リモデリングに利用できる負荷のオプションっていうのはいくつかあります。
腱のリモデリング。で、組織の配列ってか、腱がまた元の健康な腱に戻していくっていうイメージで いいと思うんですけども。
肘の伸展なんですけども。肘を伸展した状態て、手関節の伸展の遠心性の収縮なのか、等尺性なのか、求心性。これはもう、 どれからやりましょうっていうのは決まりごとはなくなりましたって言ってました。
前はエキセントリックね、遠心性が1番いいですよってことになってたんですけど、
結局、腱が骨に当たってしまうので、 圧迫の刺激が、やっぱり摩擦が起きるんですね。
なので、関節によって、やり方とか、それは遠心性とか関係なくね、適正なP/NWができるものにしましょってことになってる。
で、イメージとしては、15回を3セットっていう感じでやったりとか。この、これを基準に、それぞれの、個々のね、患者さんがやりやすい方法とか、アドヒアランスっていうか、ちゃんとね、コンプライアンスが得られるような内容にしていく。
てことで、やりすぎはどう見極めますか?って、皆さん、もうご存じですよね。
これね、 持続的な痛みになってしまったり、運動後に痛みが続かない範囲の負荷にしなきゃいけないとかっていうのを、患者さんに一応ね、言っときます。
2回目になってますけど、 エクササイズ,帰ってきました。2日後にね。
Derangementがどうかっていうのを、一応チェックのために2日後に来てもらってます。
Contractiled Dysfunctionでいいのかなっていうところなんですけども、エクササイズの痛みは、プロデュースノットワースでうまくできてます。
症状に変化がないです。
大事ですよね、Contractiled Dsfunctionは変化がありません。
で、再評価では、初回にやった Contractiled Dysfunctionを想定した再評価。
抵抗運動とか初回のものをチェックして変化がないことを確認する。
こういう感じで初回の評価と一致している場合は、プログラム変更せずにそのままContractiled Dysfunctionで帰します。
さらに1週間後なんですけども、
エクササイズをやってたら症状が悪化したのでやめちゃったんですって。やめちゃった。
症状が悪化してるように感じている時、再評価ではどんなことをしますか?
悪化してるって感じちゃって、もうやめちゃってるんです、この人に、なんというか、でも、これはContractiled Dysfunctionだと、もう,もうかなり色濃く,そう思った場合、どういう説明をしますか?
そういうこともありますね。
まあ慰めるでしょうね。なんかというか、よく頑張りましたねっていうことはおそらく言うと思います。
ただ、そういうことが起こってるってことは、それだけ動かせたということではあるんですよね。
だから、その頻度がどのくらいでそういう風になったのかなをお伺いして、 そのP/NWのそのところのもう1回ポイントですよね。そこをもう1回ご説明するかな。
それで、 本当に悪くなる前に、ちょっと自分でこのくらいやったらちょっとやりすぎかなっていうところを見極めてもらってやるっていうことを続けると、
これが、そういった状態が比較的,行ったり来たりしながら、結構長くかかるの。
かかるっていうことはもう念入りに説明すると思いますね。
もうおっしゃる通りです。
パフォーマンス確認して、1回辞めたけども、怖がることなく、 悪化しない、運動負荷を一緒に考えましょうってことで、堂々と伝えて差し上げるっていうことでいきます。
ばっちりですね。
さあ、1ヶ月後です。
症状15パーセントぐらい軽減してるんだけどなって言って、
運動とかね、活動とかはあ、やりやすくはなってると。
リーチ動作とかそういう着替え動作とか、やりやすくはなってるんだけども、 なってるんですよね。
そうだそうだ。エクササイズやってる間の痛みなくなりましたって言われました。
どうしますか?この方。
痛みの出る,運動を探しますね。負荷かけるのですかね。
そうですね。もうDysfunctionってなって、なってる。
やってる間にエクササイズ中の痛みはなくなってきてしまってるので、 分類が合ってるかは一応確認をした上で、P/NWのね、ものを調整するっていうところですね。
1ヶ月経ってるので、一応Derangementじゃないかな,見落としがないか確認するんですけど、おっしゃった通り、暫定分類Dysfunctionできてますから、
これでP/NWになるように負荷をね、再調整します。
ばっちりです。ありがとうございます。
さあ、 5回目でも3か月、2か月目ぐらいになっていました。
もうだいぶいいので、
ジムトレーニングとかね,スポーツ再開してます。
この方にさしてあげるアドバイスなんですけど、
最初は軽い重量とかね、運動で関連した内容のトレーニングをやってください。
トレーニングに症状が悪化しない限り、今まで通りの生活が。
要はね、アクティビティにどんどん戻しちゃっていいですよってことも励まして、話してあげます。
もう今度、痛くなったらどうしよう、なんてモジモジするかもしれない。
大丈夫だからって言って、帰してあげましょう。
で、3ヶ月後。
痛みがなくなりました。完全に復帰できるようになってます。
もう全然大丈夫。
ちょっとね、 お礼のものでも持ってきただけなんですっていう感じでね、ふらっといらっしゃいました。
その時にどんなアドバイスをしてあげますかっていうとこなんですけども、
痛みがなくなったからっていって、腱が元に戻ったっていうことを示すとは言い切れないので、エクササイズはちょっと続けるといいですよっていうことはね、伝えます。
6週間ぐらいとか、腱の変性のこと考えたら、やっぱ何か月かかかりますので。
で、トレーニングのプログラムとして採用して、いつもやってるアクティビティの整理運動とか準備運動の中にそれを入れてあげて、 腱のね、健康が維持できるようにしましょうってことになります。
そうすると、先ほどのMDTのDysfunctionのマネージメント、特に肘なんていうと、まだまだこう検証しきれてない。
逆に言うと、 いわゆる腱の病態っていうものを元に、やっぱりリモデリングっていうものに沿って抵抗かけていこうっていう感じで、今のとこ構成はされてるので、やっぱり ある程度のテンションかけながら、腱を元に戻していくっていう作業を意識してマネジメントをしていきます。
で、ジル・クック先生の、これは2009年の方の資料からなんですけども、 これ、ちょっと見ていただくとあれなんですけども、
正常な腱があります。
で、使わないでいたりとかってしてると、あれ。
ストレスシールドって 聞いたことあります?
いや、わからない。
あのね、例えば腱がこうありますでしょ。
はい。
で、せーの、で変性してるわけじゃなくて、
1部分がなんちょっと硬くなったりとかしてて、同じ腱の中にちょっと硬いところとか動かないところがあると、
そこは動かないで、他の動きやすいとこだけにテンションがかかるっていうの。
だから腱の組織の中でアンバランスな 伝達って、
要はね、弾力ってか伝達してるんじゃないか、テンションがかかってるんじゃないかっていう病態があるんですけども、
使わなかったりするとそういうのが起きてきちゃいます。
そこへ来ていきなりテンションがかかると、痛みを出るような腱障害になってく。
正常な腱でも、やっぱり過負荷であったりとか、 糖尿病とかとコレステロール値が高い人とかって、
だから糖尿病の人とか腱の個人的ないろんな要因で反応性の腱障害になりやすかったりとか、
そのまんま過負荷な状態でテンションが上がると、今度は修復が し切れない状態で最後に変性してしまう。
それの中に適正な負荷を加えていくことで徐々に正常な腱に戻って っていうのは、こんな模式図っていうのをね、クック先生が出してます。
腱は、痛みが出る腱と正常な腱っていう、そういうぴしゃっと分かれたものではなくて、なんとなく、こう繋がるような感じで 状態が変化するものであるっていうことを考えると、 MDTのP/NWでテンションをかけるっていう作業は、この適正な負荷をかけて正常な腱に戻すっていうもののアイデアに即しているということができるそうです。
これがちょっとdiplomaの教育プログラムの中にも、腱障害って形で、第3週だったかな、2週間ぐらいかけて文献を読むというね、 セッションがあって、鬼かと思うような部分あるんですけど、
やっぱりそれだけ、ただ抵抗かけりゃいいよっていうんじゃなくて、MDTの中でもこういった組織学みたいなものとか腱障害っていうものを理解してやりましょうっていうような 流れになってると思います。
この辺はいかがでしょうか。なんかご質問とかありますか?
なんか腑に落ちません?
P/NWの意義っていうのがね、硬い腱を柔らかくするって以上のなんかで、情報ってありますよね。
固くなってると思ってる腱の中に、正常な部分とそうじゃない部分が混ざってるんだって。
それをより 適正な負荷をかけて正常なところに持っていくっていう作業に、MDTはContractiled Dysfunctionと分類して、特にね、やっていく。
この辺は臨床感と合致してらっしゃいますか?
そうですね。うん、なるほどなっていう感じですね。
そうですね。ただ痛くてP/NWでやりゃいいんだよって言われるよりは、なんか、はーってなりますよね。
一応スライド以上です。
で、皆さんにお送りしますが、youtubeのですね、なんかその、 ジル先生の、ジルクック先生の2009年と2016年の資料を。
この動画をちょっと訳しましたので、それを 皆さんに後ほど送らせていただきます。
こういった感じでね、 動画に合わせて日本語と対比できるように一応して。どうでしょう。
結構わかりやすく簡単にまとめてる動画なので、暇な時にでも読んでいただければなっていう感じでね。
以上です。
で、次回は腰痛祭り。
はい。Force Progression/Force alternativeをテーマで、ちょっとお祭りをしたいと思います。
で、ご質問とか、なんか経験談とかお寄せいただければ反映させますので、ご自由に私の方に送ってください。
MDT/マッケンジー法症例検討会 7月①:急性腰痛について、ちょっとひとこと
MDT/マッケンジー法症例検討会 7月②: 肘痛について、導入
MDT/マッケンジー法症例検討会 7月 ③:症例提示 肘が痛い靭(ジン)さん
MDT/マッケンジー法症例検討会 7月 ④:問診表から考える分類について、そして、可動域検査のベースライン設定へ