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マッケンジー先生自叙伝:Against the tide 55

転がる石には苔はつかない、Like a rolling stone。

動き始めたUSAプロジェクト。これで一気に知名度が広がったようです。どのようにして?

師匠のハナシに、今日も聞き耳を、、、   (Suturday waiting barが好きでした。ピートもいいけど)

 

20161977年には、うちのクリニックの顔がTom Burgi先生からGlen Pendergrast先生へ変わりました。

Glen先生とのつきあいは、私が海外の学会に出席する時にクリニックを手伝ってもろたのが最初ですわ。

たった2-3週間のことでしたが、彼には目新しいことばっかりやったんやないかと思いますねんけど、できる限り頑張ってくれはったようでしした。

私が帰国してクリニックに帰ったら、患者がおらんようになってへんかと心配したりもしてたんですが、彼はよく私のカルテを読んでくらはって、うまいこと患者さんをまわすようにしてくれてはりましてん。

効果的な治療をしてくれてはったんで、安心しましたし、彼には良い印象を持ちました。

1977年にUSを訪問して講習会を3回担当し、78年には16、79年には24回の講習を担当しました。

北米中を旅して講習会を開きまくっとったんですが、St.Louise、Philadelphia、Los Angelesと離れた場所で、全く別の講習会やのに同じ顔がみられるのに気づきましてん。

なんで何度も繰り返して出席してくれはるんですやろ?

なんや含みがあるんやなくて、単に知識を得たいっちゅうだけらしいんですけどね。

こういうことを言うてるひとがいたはりました、

個々の治療にもちょっとした違いがあって、治療原則のバリエ-ションが学べるのやと。

よく見る顔ぶれのなかに、ひとり、目立つ紳士がいたはりまして、US Air Forceの制服に身を包んではります、見るからに高官ですのや。

Ron Bybee先生です、5-6回講習会に参加してくれはって、毎回熱心に話をきいてくれはりましたなぁ。

勢いはとまりませんねん、1980年の時点で1983年までの講習の予約が詰まってました。

いままでと違ってホンマやりづろうなってきてました。

MDTという考え方を認知してもらえるのを心待ちにしとったんですが、今や私一人では対処できんほどになってしもてますやないですか。

まあ、うれしい悲鳴っちゅうやつですけどね。

熱心に私を支持してくれはる先生方の中から、とびきりの教育者軍団を作ることを考えましてん。

私がやってることの本質を分かってくれてはる先生方ですわ。

彼等が定期的に、特に私が合衆国に来てる時なんかには集まってもろて、それも頻繁になり、ついには1983年に協会を設立して、私がやってることと全く同じような教え方で講習会を、組織立てて行っていくことになりましてん。

始めるにあたっては、合衆国のなかでも比較的人口の多い州やら都市やらから人を選ぶようにしましたわ。

Los AngelesからKathy HoytとBarbara Stone、St LouiseでDan Kelly、New YorkからはGreg Silva、West VirginiaでHugh Murray、New JerseyでWayne Rath、DetroitでAngelo di Maggioといったふうにね。

今日では彼等が深く協力しあって、MDTを理解してもらうための巨大な医療の専門家集団として活動してくれてはりますねん。

彼等の尽力があって、評価と治療のプロトコ-ルは、またたくまに合衆国中に広がっていきましたわ。

合衆国での活動の助っ人として、志を共にするニュ-ジ-ランドのPTにも来てもろたらどうやと思いました。

この時期はまあいろいろ考えさせられた時期でもあって、私にとっても学ぶところ大でしたわ。

熱心に活動してくれてはる人等が皆、わきまえてくれてはるかというと、そうでもないんやと。

大部分はホンマにMDTのことを考えて動いてくれはってありがたいなぁ、と思てますが、中にはMDTの名前を利用して、自分勝手に講習会を開こうとするような人らもおりますのんや。

そんな風にして、せっかくお金払てMacKenzie法を学ぼうとしてくれてはる人が、人を教えるだけの能力やら経験やらがない輩に、なんやまがいモンの知識をつかまされるような事態がでてきたんですわ。

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