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巻き爪/嵌入爪、伸ばして治す矯正法へ、(その3)
テーピング法;肉が盛り上がって爪を刺激してるなら、肉を下げりゃあエエやん。その通り、でも、貼り方を工夫しても、結局は剥がれますしね、剥がれりゃ、その都度貼り替えるのよ、と患者さんに説明しても、渋い顔をされます。ちゃんとやれば結構、重症っぽいのにも効果はあるんですけどね。
貼り方を様々に研究されているマニアのDrもおられます。
ガター法:点滴で使う丸いチューブを適当な長さに切って、縦に溝(ガター)状に切れ目を入れて爪に差し込む、そして爪の端に糸で縫い付ける、というのがもともとの方法ですが、私は固定方法に糸を使って縫い込むことをせず、アクリル樹脂で固定しています。手間もかからないし、そのほうが強固ですしね。
これは今も愛用しているやり方で、皮膚に喰い込む爪の棘をシリコンtubeが包み込んで、痛みはすぐになくなるし、皮膚の炎症、肉芽組織を退縮させます。
強力な武器の一つです。
コットンパッキング法:皮膚に刺さっている箇所の爪の端を持ち上げるように、とりあえず、爪の下に綿を詰め込む、というやり方。理に適ってはいますが、痛いですよね。ただでさえ痛くなってるところなのに。
一度入れると、入れ替えの時には隙間が空いているので挿入しやすいですよ、って言うヒトもいるんですが、、、自分ならパスかなあ、、。人にはするかもしれないけど。
詰め込むときに麻酔をすりゃあ、いいじゃない?といっても、わざわざ麻酔までかけるなら、もっと根本的に対処できることをやりたいですよね。
ごく軽い嵌入に対しては単独で用いても効果的ですが、そこまで軽い人は、そもそも病院には足を運ばないでしょう。
この後にでてくるアクリル人工爪を作成するときに、このコットンパッキングの技法も使います。
(この項、まだまだつづく)