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MDT/マッケンジー法症例検討会:伊藤塾 24年5月③/9
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一通りご覧になっていただいて、 首のderangementを思わせるような項目ってどんなものがありますでしょうか?
頸椎のderangementを疑わせるっていうのはどうでしょうね。
さっき頸椎derangement捨てられないって言ったところで、
<参加者 >
でも振り向くのが時々あれってのと、側臥位が右だけじゃなくて左もですよね。
そうですね、はい、右。
<参加者 >
右だけやったら、微妙ですけど、左もあるんやったら、
あとは、この辺は期待してた。私なんか期待する。
前屈とか、この坐位のとこに丸がついてないのって、この辺どう思われます?
ちょっと期待外れな感じを私はしたんですけど、首だなって思ってるんだけども、いきなりこの辺で何もつかないっていうと、なんかちょっと ね、がっかり。
だからこそ、とっととね、スクリーニングしちゃうっていう発想みたいですね。
で、、引っかかりとか、クリッキングとかロッキングがダッシュで否定されてるっていうところで、MDT的には何を感じるかっていう質問がここにあるんですけども、MDT的に、
これがどれほど役に立つか、立たないかっていう、この辺は、MDT知る前だったら、この辺の情報っていうのは、なんか考えるところってありました?
<参加者 >
なぜ否定できるかっていうんですか?どういう意味かな。
例えば関節唇の問題とか、そういったところの意味合い なのか?
あるいは腱の弾発みたいなものをイメージしてるのかっていうことですかね?
そういう、内部の構造的なものの 何か障害とか?
そう、内部のものをイメージさせるっていうか、そういう指標ですよね、この辺のものは。
ここでMDT的にそれをどのように解釈するかって言うと、
これだけで色々判断しないようにしましょうっていうのですね。
もし、これで反応がなくて、引っかかるかどか、可動域も悪いしっていうことがあると、やっぱ引っかかってんだなとか、 関節唇なんかなっていうような発想にはなるんだけども、これで分類に直結するものはとりあえずありませんっていう 内容になっています。
ここまでで除外できるものってありますかってことなんですけども、
癌の既往もないし、体重減少もないです。
NSAIDsは効果なしっていう感じで。
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今までの問診の内容で 、外傷は除外できそうでしょうか?
外傷からの回復段階っていうのもそれっぽくはない。
外傷した、 怪我したんですって本人からも全く言われてないしっていう感じで
言ってきていいと思います。
あとは神経の絞扼っていうのもなさそう。
ANR,MURみたいなのもなさそうだな。
最初に除外はしたんだけど、問診を通してより明確に除外できるかどうかっていう段階だ。
血管性もなさそうですよね。それに応じたようなものはないです。
炎症性も期間が6か月とかだと、、どんどん抜けていきました。
で、ここ引っかかるんですよね。 articular dysfunctionどうしようかっていうところで。
面白いなと思うんですけど、これ。
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そう、インの方にもどうしよう、articular dysfunctionをどうしましょう。
入れるか入れないかっていうとこなんですけども、 derangementはまだ除外できないですよね。
構造的な問題、いわゆるstractual impairmentっていうか、その構造的なものは全く情報がないですし、それによって運動検査もまだしてないのはまだわかりません。
軟部組織の病変とか、あと、フローズンショルダーである可能性もまだ否めません。
で、derangementももちろんね、除外してません。
,,,っていう中で、contractiled dysfunctionとarticular dysfunctionの 特性なんですけども、
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この辺を見た時に、articular dysfunctionが除外できるかどうかっていったら?、articular dysfunctionってどんな時に痛みが出るんでした?
可動域のね、1番最後の方ですよね。
そうすると、この誘発増強因子の中に endrange以外で痛みが出るっていうものってなんかあります?
リーチ動作っていつもエンドレンジかしら?
衣服の着脱なんていうのも、いっつも、エントレンジぃぃつって着替えてるわけじゃないので、 なんとなくarticular dysfunctionちょっと後ろに置きたくなっちゃうようなイメージってあります?
うん、なんかね、でも除外はできない。
なぜかって言うと、まだ検査してないので。
なので、contractiled dysfunction、ありそうですよね。
リーチ動作とかもいろんな動作で出たりたりはしてるんですけども、articular dysfunctionに関しては、私はもうここは入れました。まだ検査してないのね。
なので、どの道これはやっぱり反復運動検査をしない限りわからないっていう感じで進めてっていいと思います。
はい、ここまでで。何かご意見とかご質問とかありますでしょうか。
<参加者 >
解釈の仕方で、、、
握り込んだ時に、痛かったり痛くなかったりっていう、それ。
この情報があった時に、僕は頸椎からのderangementないし,脊柱からの要素を怪しいかなって思ったりするんですけど、そういう解釈でよろしいですか?
いいと思います。
握り込むって動作、別に手だけの手先でやるだけじゃなくて、 運動連鎖ももちろんあるから、上腕2頭筋も収縮してるしっていうのもありますし、、握り込むっていう動作の中に神経もね、 絡んできてるので、これは少なくとも握り動作は、握ってる手の先のことだけではなくて、全部、上肢運動の中で、握るっていう動作で誘発してるかどうかっていう解釈でいいと思います
<参加者 >
前から疑問に思ってたのが、問診票の中に、わざわざ、握りしめるって項目が 含まれているので、よりその頸椎からの情報を 見落とさないようにみたいな意味合いでこの評価表には載ってるってことですか?
むしろそれ全く間違いじゃなくて、全体的に坐位、前屈坐位って頸椎の動きが入ってて、 振り向く、で、頸椎が入ってて、、、
こっから先、どっちかって言うと上肢運動に近くなってるんですね。
しかもこれ肩だけじゃなくて、手とかも使う上肢の評価表なので、
<参加者 >
そうか、なるほど、
そこまで深読みしなくてもいいかもしれないですね。
握り込む時にバルサルバってか、力を入れちゃうような感じの方だったら、 もしかしたら神経の症状ってあるかもしれないんですけども、一応これ上肢の症状評価表なので、 肘とか手関節とかそこらへんも評価に入ってるっていう感じでいいかと思います。