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お知らせ・ブログ

MDT/マッケンジー法症例検討会 7月①/7:急性腰痛について、ちょっとひとこと

本題の前に、ちょっと急性腰痛について、、、

credential資格、取られて間もない先生方とお話するときに、こんな感じのコメントを結構聞くんです。

Aコースが終わったばかりの頃なんて、、

急性腰痛で、MDTなんてできそうに思えない。

動くだけでも痛いっていうような人を、うつ伏せにするだとか、 そんなのとてもできそうにないって。
ほんとにMDTでどうにかなるのかなっていう、やっぱり、どこか心に不安もあるんですね。
でも、考えてみたら、 何をやっても痛いって言われるんだけども、

歩いて来られてるのだから、とりあえず歩ける人なんだなと思うことができるし、

DPの検討がつかないっていうときは、DPがあるとは限らないよって思うことで、ちょっと楽になりますし。

動くだけでも、痛いって言われたら、

どこがどれくらい痛いかっていうのを調べるだけもね、

私たちの仕事と思えばいいのかなっていうとこですね。

じっとしてても痛いって言われたりしたら、

何をやっても治らないって言われたら、

どうすれば楽になるか聞いてみたりして探るのも、これもMDTの評価になってきますね。
で、あと、いまいちよくならないって言われるんだったら、

悪化はしてないんだなって思うこともできます。

、、、ていう形で、MDTではどうにもならなくて不安だなと思った時に、

なんとかして治してやろうなんてフラチな気持ちでいると、逆にちょっと追い詰められるような感じに、我々、なってきます。

診たことがないんであれば、もうこれから診るから大丈夫ですっていうことで、

経験を積んでいきましょうっていうのが、

MDTクリデンシャル資格のね、 取りたての頃の取り組み方でいいかと思います。

どんどんやっていただきたいと思うわけですね。

私の場合なんですけど、credential資格取り立ての時に、

当時勤めてた施設の先生がね、MDTをご存じでらして、

急性腰痛の、この患者さん、腰椎の椎間板ヘルニアなんだけど、 ちょっと評価してって言われました。
で、私がcredentialの認定取り立てなもんですから、どんなもんかやらせてみようって感じで先生は思ってくださったんだと思うんですけども、

診るのが怖いって言ったら、隣の診察室が空いてるから、そこでやればいいから、心配しなくていいからやんなさいって、、 入りました。

問診すると、患者さんは前にかがめないとか、座ってられない、あと、立っていた方が楽だって言われていて、

これは伸展,行きたくなりますよね。これはもう行きたいんです。

やっていいよって言われたからやろうとしたんですけど、EILやるにもなんもね、

動いて痛いんだもん。

立っていた方が楽だって言って、うつ伏せにもなってもらえないもんで、

どうにか壁にでも触って、ちょっと腰を反らさせようかなと思ったんですね。

これ、認定取ってからすぐですよ、私。

で、しばらくして院長が隣の部屋に入ってらして、

どうなん、できた?って見たら、私と患者さんが壁にへばりついて、セミのように2人で並んで立ってたっていうね。
セミじゃないんだから、壁にくっついて何してんだって言って、、、伸展ですっていう感じで、、、

これ、私の思い出なんですけども。

こんな感じで、やっぱりね、怖いんですね、痛い患者さんってね。

ただ、 気持ちとしてはね、traffic light guideに従えばいいよって言うんだけども、

こんなんばっかりじゃないですよね。

緑の信号がサッとつくなんて、そんな出来すぎた話あるもんかっていうぐらい、、、

たまにいらっしゃるから、やっぱり面白いんだけれども、

むしろ、こんな感じでね、、、

なんかいいんだけど、これは何、黄色なの?緑なの?っていう感じで、

診る人によって、私は青だと思うよっ、いや、黄色じゃないの、なんて分かれるようなところだと思うんです。
さらにこれ、force progressionするかどうかの判断につながってくるんですけど、 やや良いんだったらいけるじゃないですか。気持ち的に。

もうちょっと押せるなと思って、いけるんですけど、

嫌なのはこのパターン、

患者さんご本人は悪化したって言ってて、でも可動性悪くないの。

傍目からみると変わってないし、嫌な、1番嫌な感じ。

これね、診てる方からは、ちょっといいような気がするんです。

でも本人は痛い、 悪化してるって言うんですね。
で、centralizationなのかどうかなのか、微妙な感じで、うつ伏せにね。

EILなんかやってると、うつ伏せになっただけでもなんか痛みが和らいじゃったりしてて。
でも、やった後や、やってるときに、イタタタタタ、なんて言われちゃったりとか。

もう黄色だか赤信号なんだかさっぱりわかんない。
で、やっぱりやり初めのころってやっぱ怖いですからね。

症状が赤だと思ったら、やっぱり悪化だなと思いがちなんですね。
ただですね、この赤っていう症状がWorseっていうのもなかなか難しい。

何をもってWorseとするのかっていう判断で、こう臨床年数を重ねていくと、だんだん当たりがついてはきてくるんですけども。
本人が感じてる症状を中心に考えなさいって、皆さん講習会で言われませんでした ?ね。なんか、本人が納得してなかったらそれはBetterではないとか、

本人の主訴はどうなの?って、講習会ではやってますので、本人がWorseって言ったら赤かなと思っちゃうわけです。
ただですね、脳はやっぱり修飾されやすいものです。

例えばね、ロビン(マッケンジー)先生に呼ばれて、 ステージの前でロビン先生にやれって言われたら、なんとなくやれちゃって、良くなったって思うこともあるかもしれない。

ただですね、その、お前PTなの?そのぽっちゃり体型でって言われてる、おばちゃんみたいな,この伊藤がね、やれって言っても、患者さん信用してくれないわ。
やっぱり組み合わせとか、その患者さんの気持ちとか、いろんな状況で、やっぱり脳はね修飾されやすい。

なので、 客観的な指標を使うといいなっていうとこですね。

特に、もう本当にWorseってなった時には、
あ~悪化したっ、と思ってパニックにならないで、客観的な指標。

何かっていうと、可動性とか動きっていうものを考えて。

仮にですね,EILで痛くなったなとか難しいなって感じた時に、 立ち上がって歩けて、ちょっと反らせるんだ。大丈夫,とかっていう人が、もしいたとしたらね。

そしたら、 もし伸展がDPと逆で、DPじゃなかった場合は立っても痛いわけ

なので、立ってみたら楽だって声を聞いたら、いくらEILでWorseっていっても、慌てずに 伸展をどうにかして検査できないかなっていう感じで、ちょっと粘っていく方法も考えられる、

初回の方針を決定しなきゃいけません。

我々、 20分ないし40分、長くても60分の間に一旦お帰ししなきゃいけないっていう制限の下で働いてますので。
伸展か屈曲っていうの、どっちかを決めなきゃいけないって場面に遭遇すると思うんです。先生方、皆さんね。

で、その時に大事なのが、症状と関連したその急性のシフト変形、側方から絶対入ろうよねっていう決まり事は 除外であることの確認。

で、しかも矢状面から今日はスタートするんだってなった時に、さあ、伸展か屈曲か?
ていうところで思い悩んで、、、しかもオレンジっぽいようなね、赤だか黄色がついてたらどうしようって思うわけです。

で、言っちゃなんですけども、なんとなく帰すのも手ですよ、もちろんね。

ただ、それじゃあMDTで寂しいじゃないですかね。

やっぱり次にいらっしゃるまでの間に分類をしたいわけです。我々は 。

その患者さんにとって大事な、その患者さんに必要なものを見つける作業をMDTではやっていくもんですから、

次会った時に、次のアセスメントに進めるために、やっぱり伸展か屈曲かって、なんとなく決めたいわけです。初日に。

なので、 情報を得るための検査なのだっていうところで取り組んでいきます。

で、 結構あれですよね、伸展がDPの人が多いっていう研究もありますし、座ってて痛いとか、かがむと痛いけど立ってると楽だなって言ったら、ちょろちょろっとEISっていうよりも、どちらかって言うと、やっぱり可動域がしっかり出ていくEILをその日のうちに試したいなっていうのは、気になっちゃうんですね。
で、それができるかどうかってのは、職場の環境とか、その時の患者さんとのラポールの状態とかにもよるんですけども、

このね、EILっていうのが、慎重は悪じゃないんですけど、やっぱ怖がらないですすめることが、とても大事なんだと思います。
なぜかって言うと、EILって、とっても、いろんな美味しいものが詰まってるわけです。

まず、非荷重であるっていうこと。
荷重、非荷重って選択肢の時に、非荷重ってのはすごい強いですよね。

安心してやっていただけるっていうのは1つあります。

なんとか非荷重に横になって、
で、
EIS,立ったまんまでやるのに比べて、やっぱ伸展の可動性って得られやすい。

なぜかっていうと、 姿勢反射とかね、ちょっと後ろに重心やったらやっぱり収縮しますから。脊柱 周りの筋肉って、姿勢反射であったりとか、あと怖いとかっていう感触からは、やっぱり少しEILの方が楽かなっていう感じありますね。

あとはforce progressionがやりやすい。

安定した支持基底面の支持面のところでやれるし、 L5/Sにしてみたり、4/5にしたり、3/4にしたりっていうかの、分節的に、こう、負荷をね、調整してやりやすいという メリットはあります。また、force alternativeのオプションも豊富です。

っていうのは、もう寝たまんまで持続で伸展もできるし、ちょこっと横にね、ちょこっとだけ角度の調整してみたりとか、 あと、クッションを使ったりとか、道具を使ったりって、やりやすいんですね。

で、頭が半分ぐーっと上がる ベッドがあれば、、、なければクッションでやるかなっていう感じなんですけど、

よく1台だけあって、取り合いになるんですけども、

 とりあえずうつ伏せになってもらって、少しずつ、少しずつ上げて、もう上からジワァって押して、15分ぐらいおしゃべりしながら、どうですかっていう感じでやることもあります。

っていう感じで、非荷重であるってことでEILと友達になっていただければいいなと思います。
で、皆さんそれぞれ工夫されてると思うんですけども、

どんな工夫、されてますか?

これ全然すいません、ちゃぶ台返しで申し訳ないんですけど。はい。多分ね、EILしないんです。

EISでWorseになったら?

実際にcredential資格取られて,やってみて、どんなとこが難しいなとか、どんなとこが面白いなとか?

横で先輩がやっていたみたいなのを一応やってみて、、、ま、でもそうですね。

EISで終わりたい時に、その理由が、後ろ付けの理由が、自分でこう、 なんて理論づけて考えられてるかってすごく大事なので。

自分が裏付けができるようなね、 感じで組み立ててやってるうちに経験積んでてきて、やっぱりEISだったなっていうような時代がもしかしあるかもしれないし、周りから、なんでEILやらないのって言われた時に、いやって言えるようなね、切り返しができるような、、。

多分これ、例を積んでいけば、それはもう全然 心配ないよっていう感じになってくると思いますので、ぜひね、やるだけやってみて、やっぱりダメなんだったな、もしくは 良かったなっていうこともありますので、そこら辺は経験値として積み積んでいただいたらどうかなと思います。

はい、自分が選んだ、やり方に、ちゃんと理論がついてきてるか、自分の頭の中でね、それを大事にしてみてください。

で、私なんか結構インチキするんです。
痛いですかぁって言いながら、なんとかうつ伏せまではね、抱きかかえるようにしてしたり、 クッションの上にね、クッションをお腹の下に引いたりして、なんとかして非荷重に持ってって、 胸椎のあたりで、ちょっとmobilization,いや、広背筋なんかが張って、物を持って痛くなったとかっていう方なんかが、広背筋張っちゃったりしてると、なかなか腰も動かないとかって。

もうそこらへんはもう、、、
MDTで調べろっていう割には、色々こういったね、姑息な手段を使ってます。
胸椎のmobilizationしてからだと、ちょっとEILがやりやすくなったりとか。

あと、むしろ股関節の伸展をね、ストレッチングを しちゃって、で、股関節自体が楽に動かせるようにしたりとかって。

あと、クッションのね、先ほど出ました、クッションの上で、ちょっと腕立て、ちょっとひじ立てになって、ちょっと楽にしてみてくださいなんて持続やったり。
色々ね、インチキをし、インチキをしてますっていうか、これもね、EILでエンドレンジに持ってきたいための1つのなんか作戦っていう感じで、 色々ちょっとやってみてどうかなっていうのでやってますね。

それが許される職、環境なのでね、ありがたいです。もうこれは。

うん、そうじゃないと、セミのように壁につくね、背の壁の匂いかぐ、のような感じのことしかできなくなっちゃうので。
患者さんもやっぱり慣れない動作なんですね、EILなんてのそんなそんなやったことないでしょうし。

ヨガやったことありますか?なんてきいて、 やったことありますなんて言われると、

よしゃ、じゃあ、ヨガのポーズっていうと、導入はしやすいんですけど、

うつ伏せにも最近になったことがないような患者さんだと、とてもとても、やっぱ、EILって難しいんですよね。

うつ伏せで、うつ伏せになったはいいけど、起き上がれなかったりして、 タクシー呼んで帰ろうかなっていうのも嫌なのでね、そこら辺は、ケースバイケースもなんですけども、 患者さん自身もね、なんかその、慣れない運動って、時間がかかることが、要は運動学習っていう目で見て時間がかかることがあるので、
時間がどれぐらい取れるかによって組んでもいいし、もし、自分の予約の枠とかが ちょっと余裕があるようだったら、診察室行って、先生、先生、ちょっと20分余計に取りますとか、受付の人に声かけて、長めに取らせてもらったりとか で、3単位しか取れませんけれども、2単位とか1単位しか請求はできないけど、
あらかじめ、他にね、声かけといて、ちょっと時間取らせてもらいますっていう感じで、介入するっていうのも、1つの手かもしれない。
で、あとは、こういったね、逆上がりの時、皆さんやったことあるかな。

なんか、なんか、補助使うと、やりやすくなったりとかとかあるんですけども、

患者さんも、やっぱり運動学習ってことを考えたら、最初のうちはね、補助、ちょっとサポートをするっていう感じのなんか取り組みをしてもいいのかな。

それがクッションであったりとか、寄りかかるとか、そういった簡単なものでいいと思うので、 少しずつEILにね、やりたい時はEILにならしていく。

そこで評価をして、 自分がみたいんだってEIL,自分が見たいんだと思ったら、色々工夫してみると手かなと思います。

以上、ちょっと急性腰痛の触りのとこなんですけども、
何かご感想とかコメントとかね、ありましたら、、、。

あとはね、EISは無理だろうと思ってたけど、やってもらったら意外とできたとか、
やっぱりそういうのがあるので、まずは怖がらないでやってみるっていうのは1つの手かなっていうような感じがします。

その、なんか判断基準として僕はEISやってるような気がします。

そうですね。はい。
この補助、ですよね。
やれるためのなんかノウハウを。

どっかに寄っかかるでもいいし、手で触るもいいしっていう感じですよね。

はい。では 本日の症例検討会、本題の肘の方に移らせていただきます。

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