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MDT/マッケンジー法症例検討会 7月 ⑤/7:頸椎評価について
さ、じゃあこれからですね、頸椎を。
頸椎は診たいなとおっしゃったんですけども、 頸椎はどんな感じで診ていきたいですか?頸椎の評価をする内容とか。
そうですね、、、
姿勢の矯正で変化はないんですけど、頸椎のretractionとか伸展 を診たいかなとは思います。
先ほど振り向く動作とか回旋とかあんまりなんかなさそうなので。
頸椎としてはret+extで。
そうですね。うん、ret+extはどうしてもやっぱり欲しいですよね。
坐位で痛いって言ったら、うん、デスクワークもある方ですのでね。
で、あと片側なので側屈とか。側方の反復運動、 何しろ四肢に来ますよ。
決まり事ですよ、これね、臨床の時に先生方もやる時はクリーニングされると思う。
一応この決まりごとっていうか理想として、全方向の反復運動に対して肘の症状が変化するかは確認しましょうっていうのが一応セオリー。
ここでご質問とかありますか。皆さん。
首のこととか。結構これ、他のインストラクターと私も、意見が割れるところで、
私はもう全方向を試したいんです。
本当に臥位にしてまでっていう感じで、一応セオリーなのでってことでやっちゃうんですけども。
僕は実際、アッパーリムテンションテスト すること多いんですね。
肘でちょっと伸展が痛いってなってくると、ちょっと判別が難しいとこあると思うんですけど、頸椎からの要素が本当にないかなとかっていうので、結構その神経伸長検査はすることが多いんですけど、皆さんどうなのかなっていうのちょっとお聞きしてみたいんですけど、
実際ちょっとその動作をやってみていただいていいですか、どんなふうにするか。
仰臥位に寝かした状態で 肩甲帯を下制させて、外転させて、肘を伸展させて、こう、正中神経のところ、伸張テスト することが多くて、
で、反対側と比べて、やっぱりこの
肘伸展までいかなくても、途中で伸張感とか違った痛みだとかっていう風に出た時に、
なんか少なくともその頸椎からの上肢症状はちょっと出やすい状況にあるのかなってなると、ちょっと頸椎はしっかり、しっかりみた方がいいかなとかっていう風に、
こう整理をすることが 臨床では多いんですけど、
ただ それで、分類がよりはっきりするケースが多いので、
ただ実際問題、検査に時間も食うので、 限られた時間である中で、ほかに、より効率よく診る方法があるよとか、実際それはちょっと診ないよとか、ちょっとその辺りのことが聞けたら嬉しいなっていうところが、、、
神経の伸張テストでみるんやったら、これ外側なんで、橈骨神経確認しにいくっていう感じじゃないですか?
私自身はそれ、神経伸張テストで診るよりかは、腕神経叢のMorleyの圧痛をとりにいきますね。
で、圧迫。圧迫を持続でやったりとかすると、前腕症状がばーっと出てきたりとかするので、まず、その圧痛があること自体がおかしいですから。
で、腕神経叢に圧痛がある時は、やっぱりこう、神経の被刺激性が亢進してるんかなって考えて、
で、そこからさらに突き詰めたい場合に、神経伸張テストに入っていったりもすることもありますけど、実際はあんまりそこには入っていかない。
ありがとうございます。
おっしゃる通り。Elvey testの正中神経のところね、 腕神経叢のところで、橈骨神経の方に行くと、もう尺骨神経のこう重なって、こう1回こうね、正中神経を引っ張ることで、なんとなくつられて どっちも引っ張られてテンションになるので、ざっくりと見て、ざっくりと橈骨神経か尺骨神経、正中神経、
上腕の神経の症状が出てる可能性がありますよってのスクリーニングと、ものすごく役に立つ と思います。で、そこで、部位でここの橈骨神経ってなると、やっぱりこの角度がね違ってきますので、その神経のエントラップメントがあるって言ったら、狙ってて やっていく必要はあるのかなと思いますよね。それを取っといて、逆に言うと、
その伸張テストを取っといて、首の神経、頸椎をやった時に、その伸張テストの結果が変われば、 もうそれは確実に首の症状であろうっていうこと後ろ盾になるので、
より首の可能性があることを自分がなんか確認したい時にものすごく役に立つ。
あとは、時間との感じっていうのもありますし、
逆に私、どっちかっていうと反応がない時に1回取ったりとか、
いくらね、動かしてもうまくいかない時に、どんだけトラップあるのかなっていうことで、5番か、 正中神経と橈骨神経とと尺骨神経と別々に取ることあります。
それもだいぶ後になってから っていう感じでやるし。
あと、どっちかっていうと上腕とか頸椎から、多分範囲がこう広いね、どっちかっていうと根症状に近いような時に取ったりはしますね。
そうですね。僕は正直、あまり Elvey testとかやらないですね。
所見を取ること自体は全然反対ではないんです。
もちろんそこで左右差があるってことは当然あると思いますけど。
要はですね、こういう人で僕だったらどう攻めるかっていうと、
おそらく その最初の問診情報から、 この方は、座ってPC使ってると、みたいな、
もう明らかに、おそらく首の屈曲ないしプロトリュージョンみたいな、
そういう方向が続いた時に悪くなってるんじゃないかなってストーリーを考えますよね。
なので、これはもちろん絶対ではないですけど、首の矢状面をやっぱり先にやりますね。
で、そして、そこではっきりしない時には、むしろ、例えばそのパソコンのモニターのセット位置が右だったり左だったりしないかとか、 そういったことをちょっと聞くかもしれませんね。
そして、やはりしっかりと、あれこれやる前に先に矢状面の、おそらく僕、この方の場合には伸展を ある程度、目安、 方向性を、探るという意味でオーバープレッシャーを自分でやると思うんですよ。
そして、例えばリトラクションのオーバープレッシャーを坐位でやってみて、しっかりやって、ちょっとでも動きがあるかどうかを確認すると思います。
先に 、それで動きがなんか少しでもあれば もうちょっと攻めていくでしょうし、そうじゃなかったら、ちょっと他の方に探りを入れ、左右、その回旋であるとか、側方の刺激をちょっと考えてみるかなとか、
さっきの問診情報の延長上に何かないかなとかですね、
そういう進め方をするんじゃないかなと思いますね。
そうですね、おっしゃる通り、もうこれを診察室でやってるってことが本当に奇跡だなと、日本で、と思うんですけれども
Elvyもありき。その他にも頸椎である可能性をなんとなく匂わせる情報がたくさんあるので。
もしね、エルビーを取る時間が十分あるような環境だったら、もう自分の中でルーチンにしてもいいんですけれども、
もうやっぱりその場でできない、臥位にならなきゃいけないったら、結構セッティングが難しいのでね。
で、左右で差を見つけないと、 意外と他の逆側の手でも出たりすることがあるので、そこらへんは根拠として自分で左右差を見るとか、 再現性をね、持ってできるってことが前提でいいかと思います。
それ以外にも首のことを示唆するいろんな情報があるので、
そういうのを根拠に、この首の検査をね、進められたらどうかなと思いますね。
で、首の検査、一応、前提としては、全方向をやりますっていうのが前提にはなってます。で、それをやった後に肘に行くんですけども、例えばですね、
頸椎の検査の、例えばリトラクションで、握力が12から14キロに変化したとします。
仮にね、これを ベターとするのかどうかっていうところ、みんな、ちょっとディスカッションっていうか、ご意見をって感じなんですけども、これをベターとして捉えるかな?
ざっくりでいいですよ。
微々たるもんだから無視しようかなっていう方?
これはあれですか、握力だけですか。
握力だけ。うん、どうしよう。
ね、難しいですね。
実際に臨床でありますもんね。
何にも変化がない時とかに、首なのか肘なのかっていう時に、脊椎のスクリーニングしてる時に、 ちょこっと良かったりなんかすると、あーってなるんですね。
痛みが変わるわけじゃない。
なんか握力がいいんだな。
で、一応、ここの、その教育の資料の中では、
わずかな、わずかな変化でもあれば、まずやっぱり脊椎はスクリーニングしようよって感じなんで、 ちょっとでも変化が。
12から14って微々たるように見えてるんですけど、握力の2キロって結構大きいんですね。
35歳なので、 ちょっとでもいい変化があって、脊椎のスクリーニングしたら、とりあえず初回は首のね、やってお帰ししてもいいんじゃないかな、ぐらいな感じの大きさになってました。
なので、 現時点この状態で、現時点でお帰しするとした時に、 頸椎をやらずに肘に行くのか、それとも頸椎で1回は帰ってもらうかって言ったらどうしましょうかなっていうところのね、
多分、先生方それぞれに方針があると思うんですけども、
一応少しでも変化があったら脊椎のスクリーニングはやっぱりやりましょうよっていう感じで記載がありました。はい。
この辺は患者さんに説明のしようがないと思うんですけど、どうなんでしょうね?
ええっ、首っ?ていうような患者さんっていらっしゃいます?
いいですかね。この12から14に変わったという事実ってのは、確かに有意とは僕は言えないとは思うんですけども、 こういう時に僕どう書くかっていうと、 Bはてな、みたいな書き形をするんですよね。
で、それはNEではないんですよね。やっぱ変わってるから。
ただ、Bとはもうベターとはもう言い切れないぐらいのレベルの変化なので、参考程度に後で,頭の隅に置いとこうかなぐらいの捉え方をしてますね。
ただし、ご本人に聞いてみます。
で、ご本人に明らかに入れやすく、力が入りやすくなったという実感があるかどうかとかですね。
ちょっとした動作がしやすくなったりするとかいうことはよくあるんですよね。
そのちょっとした違いがこのキロ数では出ないんですよ。
だから、そこをご本人に聞いて、 これでさっきよりもなんか力が、はい、入れやすくなりましたとか、痛いけど握れるようになりましたとか、そういうところを重視しますね。
どちらかそれを持ってベターかなっていう感じの書き方をすると思いますね。
確かにおっしゃる通り、痛くて動かせない時と、ちょっと軽くなるから動かせるのってね、なんかどっかありましたよね。
前回か。前前回か、 症状があと関連していた力が入れやすくなった のかもしれないってこと考えたら、ベターにクエスチョンマークで決してNEではないっていう感じで捉えてもいいのかなって気はしますね。
これ、例えばですね、どうしよう、 頸椎やったらこんだけ変わったんですけど、今日頸椎でお帰しした方がいいですか?肘でお帰ししたらいいですか?どうしましょう,アドバイスくださいって言われたら,どうされます?
そら、頸椎でしょうって言います!それで帰せよって。
ありがとうございます。
自信を持って頸椎で帰してください。
そうですね、捉え方によって全然、違うと思うんですけど、
やっぱり これをね、黄色信号でforce progressionしてもいいのかもしれないなと思うか、 こんなちょっとじゃ変わんないから、さっさと肘に行かなきゃいけないかなって思うからっていうの。
やっぱりそれぞれ皆さんね、タイプがあると思うんですけども、必要なエクササイズは最後に必ず戻ってくるので、どう回り道しても 目的とするとこにはたどり着くっていう感じでやっていただければいいなと思います。 決して無駄にはならない過程である。
で、肘の反復運動なんですけども、肘の反復運動、何から始めたくなります? この方?
MDT/マッケンジー法症例検討会 7月①:急性腰痛について、ちょっとひとこと
MDT/マッケンジー法症例検討会 7月②: 肘痛について、導入