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MDT/マッケンジー法症例検討会 9月③:腰野サン、暫定分類~理学検査
で、問診ね。1枚目終わりました。 さ、暫定分類は皆さんどうでしょうか。暫定分類は、、 この時点までで、ですよ。
Derangementって感じですかね。
そうですね。か、それ確定じゃないけど、それは絶対捨てられないなっていう。かなり トップに上がってきてますよね。
そうすると、Derangementであるかどうかっていうのの確認のためには、除外、徹底的に除外しなきゃいけないものっていくつかあるんですけども、
こういった、ここら辺はもうなんでそう思うかっていうところなんですけども、
特徴的にすごいDerangementってわけでもないじゃないですか。
だってDPが見つかってないから。
で、負荷に対する、要は この良くなったり悪くなったりパターンにバリエーションがあるっていうのも、Derangementの特徴ではある。
他のものは ANRは神経が伸長された時だけとか、なんか特徴があるんですね。それぞれキャラクターが。
ただ、Derangementだけはバリエーションがありすぎて型にはまってきてない。それがDerangementである可能性を濃くしていきます。
DPが見つかったら、もちろんDerangementです。Centralizationが起きました。となればもうこれDerangementだけど、そうじゃない状況に及んでいたとしても、他のMDT分類のどれにも当てはまらないと。
DysfunctionでもなけりゃPosturalでもないよって感じで、他がどんどん落ちてってくれると、なんとなくちゃくちゃくちゃく…っとDerangementが上がってくる。
なので、引き続きDerangementだろうなっていうところでいきます。
仮にですね、腰椎のDerangementかどうかってまだはっきりわかんなかったとします。
となると、どうしても次に、他をどっか調べなきゃいけないんですね。
股関節のDerangementと決定するためには、 腰椎への介入で、No effectだったりWorseだったり して、force alternative(FA)しなきゃいけない。他のところみなきゃいけないって感じになって、股関節を診ようってなってくるだろうし。
股関節もね、おそらく股関節だろうなと思わせるような所見があるかもしれない。
変形などといった関節自体の構造的なものかもしれないし、いろんな徒手検査、階段昇降のような上下運動で痛いとか、足組むと痛いとか、そういった こともあるでしょう。
そうすると、股関節のDerangementである可能性っていうのが色濃くなって、私たちは股関節のDerangementかどうかの 反復の検査に入って行く。
股関節もそうじゃないなってことになれば、腰からね、痛みの範囲全体を考えなきゃいけないので、 腰、殿部、仙腸関節、膝から足関節まで全部ね。
痛みが出ている範囲全体に関してアセスメントをすることになるかもしれない。
仙腸関節のDerangementかどうかっていうのもなくはないっていうとこで、
腰椎、股関節で全く反応がない。で、 仙腸関節ストレストテストって5つのうちの3つが陽性っていうことなんですけど、コースマニュアルで、
2020年版のパートCのコースマニュアルの64ページのところに、 仙腸関節のストレステストっていうのが、5つ、紹介されています。
5つのうち、3つが、陽性ってでたら、仙腸関節の可能性があるかもよっていうことで、次は、仙腸関節のDerangementの可能性を確認するための、反復運動検査へというように、一応、治療の設計図を思い描きます。
で、反復運動検査の負荷に反応しないし、どれも悪化するから、これからやっても全然、悪化していくんだったら、MDT分類でいうところの仙腸関節の障害なんだろうなっていうのもあるかもしれないし。 ANRは先ほど除外しましたけれども、
改善も悪化もないっていう特徴があれば、もしかしたら完全に除外できないのかもな?と、頭の片隅に止めときたい。
こんな感じで、腰椎のDerangement以外に、 なんか後ろにね、待ってる人たち(分類)っていうんですかね、もしかしたら、他のMDT分類と関係するかもしれない所見は心に止めておきます。
こんな感じ で。
これから、裏側の2枚目のところに入りますけども、その入る前に、自分が何をしたいのかっていうのをね、
整理するんですけど、
もちろん、悪化した場合の対処法っていうのは頭に入れておいた上で、DPを見つけようとかCentralizationを観察しようとプランを立てます。
これ、Derangementを探すためのポイントなんですけど、ベースラインがすごく大事です。
ベースラインを取ります。
症状のベースライン、可動域の ベースライン、あとファンクション。歩行とか、そういった機能のベースラインをしっかり取っとく。
で、あとは
Derangementと対比させる分類は何かっていうのをね、反復運動検査に入る前に考えておきます。
なんとなくDerangement探すぞって始めるんじゃなくて、
例えば、ターゲットとしてDerangementと狭窄症を比べてみようとか、 そんな感じでスタートしていくと、反復運動検査をどう進めようかが整理しやすいです。
治療の設計図を描くって、
患者さんに「〇〇さん、今日はあついですね〜」って話しかけながら、自分は雑談をしながらMD T分類に役に立ちそうな情報をとり、設計図を頭の中に一生懸命描いていく。
会話を通して患者さんにリラックスしてもらうけど、自分の頭の中では、次はああしよう、こうしようって思いながらやっていきますね。
で、理学検査に入ります。
この情報で、大事な情報ってなんかありますか?
ここから何も考えようがないですね。
そうですね。はい、ないんで。強いて言うと、側方からやんないで矢状面から行っていいよっていうゴーサインが出たよって感じですよね。
この辺の理学的な検査も、下肢までの症状が1年間だなんだってズルズル症状があるけど大丈夫そう。
腰から下肢全体が痛くてって言う割には 、運動検査をするのは問題なさそうだなっていうとこでスタートします。
これで、感覚の障害で、足の裏の感覚がないって言われたら、
この辺ね、足の裏の感覚がないんですよ…って言われてたら、運動検査に移る前に 生活上のことでもうちょっと確認しときたいことってなんかあります?
生活上のこと?
歩くとかだけじゃなくて、すごく大事な症状と関連付けて、S2とか 2、3ぐらい、症状と関連、 そこら辺の、、、。
膀胱直腸障害?
そうですね、ありがとうございます。
その、足部に、やっぱりね、感覚の障害に、ビリビリ、痛みが強すぎるとか、感覚が脱失してますみたいな神経症状が出ているとしたら。必ずその、膀胱直腸障害っていうか、お小水のこととかね、お手洗いのこと聞いて差し上げたい。
尿閉があってからじゃ遅い…っていうのもなんですけども、
よくね、おしっこ漏れてたらどうのこうのっていうけど、あれね、 尿閉になってから、尿が漏れてきてて、漏れてんじゃもう遅いんで、やっぱり24時間ないし48時間以内にはやっぱり主治医にね、ちゃんと連絡をしてあげなきゃいけないっていう症状もあるので、特に足底の、そこらへんのね、症状っていうのがあった場合には 膀胱・直腸に関連した症状の有無は必ず聞いて差し上げるといいかなという感じですね。
はい、じゃあ、もうそれは心配しなくてよさそうだ、こんだけ片側の症状なのだけど、とりあえず矢状面から行きなさいっていうゴーサインが出ました。