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MDT/マッケンジー法症例検討会10月②:首から上の上肢の痛み、頸子さん

さあ、行きます。

で、この方です。

MURを疑ったっていうと、やっぱりその広範囲で 1番や嫌なの。

1番っていうか嫌なのは、早いうちになんとかしなきゃいけないタイプが混ざってる可能性があること、
あと、麻痺が出始めたりすると、その後回復しづらいことがやっぱり往々に あるっていうか、なんか結構難しいなっていう感じなので、神経学的な検査を、 確認して、介入の前後で変化があるのかどうかは丁寧に見なきゃいけないなと思いながら進めます。

特にこの方の場合は、3って言ったら相当落ちてるし、一致したところ、また肩関節の周囲に、 上腕のとこですよね、減弱があったりとか、かなりこう広範囲に、あちこちにこう神経の所見が出てるっていうところで、 これはderangement VS MURではあるんですけども、
介入の時にちょっと色々慎重にやんなきゃいけない可能性があるっていう感じで見ていきます。

これでDP。で、DPかもしれない運動方向っていうのは、これ、K先生、DPって出ます?これで、 この可動域検査とか見て、これはDPだろうって確実に言えるようなものってここではあります?

なさそうな。

はい。そうすると、運動、、、ありがとうございます。
そうすると、DPがなさそうだな、しかも神経学的な所見が出ちゃってるなっていうところで,入っていきます。
で、この方の反復運動検査、このような状態になりました。

上から行ってみましょう。

坐位 で、始めます。

右肩から肘ぐらいまでね。肘のまでのところまでの症状なんですけども、protrusionすると、 肩からずっと前腕の方まで出てきたってことで、可動域も悪くなったってことで、Worse.
Retructionは、ビリビリっとしたような症状が。異常感覚が強いね。で、出てきて、 前腕から示指まで、人差し指も出て、出ちゃいました。

で、反復すると、もう指の方にね、出てきてます。ってことで、Worseです。
で、可動域の変化は、その時はそんなでもない。出てないね。
で、Worse、Worseなので、一応、座位でやるものは、retruction、extensionはやりませんでした。って、まじこれ順当だと思うんですね。赤なので。
で、臥位にしました。

臥位にした時の症状もビリビリ示指まであった痛みで臥位にしてるので、前腕までちょっと出ちゃってます。
右の肩の上と上腕と前腕にある状態からスタートします。

retructionをすると、ちょっと上腕の辺りの痛みがわっと強くなります。

反復していると、やっぱり示指に出てきます。人差し指に出ちゃうので、Worse, 可動域も悪くなります。
で、Worse,Worseなど。これ、force progressionっていうわけにはいかないので、おそらく,
ちょっとover pressureやって反応見るとかってのはね、我々臨床ではあると思うんですけども、 今度は側方に行ってみようってことになったと思うんですね、これは。

で、右に側屈で入ってます。
右の症状で、右の可動域とか見ながらね、やったのかもしれないですね。これね、右の、
ここですね、右の側屈が中途で、左側屈は何しろわーっと強くなっちゃってるんですけども、 右の側屈だったら、上腕、上肢の方に行かないで、中等度の 可動制限で、しかも首で収まってるので、どうかっていうと、この多分、究極の選択肢だったんじゃないかと思うんですけども、右の側屈でincreaseで指の先に、これ全部Worseです。

この時、何を思うか?

これ、あれですか、屈曲は試さずですか?

いいとこだと思います、先生 。ここの原稿の方では屈曲っていう記載がなかったので、そこら辺をちょっと考察って感じになると思うんですけれども、 屈曲、行きたいですよね、実際は

うん、側方に行く前にまず屈曲かな。

そうですよね、はい、矢状面をってことなので、屈曲にってことなんですけど、 私が、これを見てそうだったのかなと思ったのは、これもう屈曲も伸展も全部、重度の制限があって、 上肢にもあるっていうところで、こっちの、側方の方が変化が出やすいなっていうんで、なんか屈曲飛び越したのかなとは思ったんですけど、実際、屈曲行きたいですよね。

もし、もしかしたら、そのね、神経症状から、多分さっきね、分節っていう意味では下位を多分狙ってるんやと思うんで、屈曲と下位の伸展を試してWorseやから,もう側方でしょ、みたいな感じなんかなと思ったりもするんですけど。

そうだね、protrusionとretructionで、

もう、下位は矢状面、攻めたからっていう話なんかなとか。

なるほど、確かにprotrusionをそうやって解釈する、、いいですね、先生。ありがとうございます。

いや、わかんないですよ。これをそのまま受け取るならそういうことかなって。自分の中にはそういうプランはあんまないですけど、

確かに。なんで屈曲,ここで出なかったのかなと思ったんですね。はい。うん。でもおっしゃる通り、

さっきの先生が言ってたように、分節とかって神経のこと考えると、多分そこの下を狙ってっていう話なのかなと 思っています。

確かに症状がね、ずっと指先の方まで出てってことです

下位を狙ってっていう話なのかなと思って。うん、

いいですね。確かに下位を狙ってっていう感触なんですけども、 下位っていうとどこでいつも分けてらっしゃいます?
なんか最近、講習会で上中下で分けてて、
上位と下位かなと思ってたんですけども、そこら辺は先生方どんな感じで捉えてらっしゃいますか?

あんまり「中」っていうイメージはないですね。「中」がわかったところでそこ攻められへんので。
うん、ざっくりと上と下みたいな感じですかね。

そうですね。上っていうと、その1、2番ぐらいとか、3から下が

下位はその5、6とかあんまり気にせずに、7、8というか、1番胸椎あたりまでぐらいを下位と思いながら やる感じですかね。

5-6、5-6、4、5-6らへんをなんか狙おうとかってのはあんまり思ったことはないですね

そうですね、私もそんな感じ。
M先生,クリデンシャルとった時って上中下って言ってました?

僕、 Part Bは結構前に行っちゃったんで。
ただ、臨床的に僕見るときは、 例えばretructionする時とかprotrusionしてもらう時とかに、棘突起を触りながら、どこまで動いてるのかなっていうのを見ることは実際多いです。
姿勢、アラインメントにもよるので、
何番ぐらいまで動いてるかなっていうのを見ながら、
そこでその人によって、ここからは、6番からはじゃあ下位と、考えようかなみたいな、要はretructionとかするときにっていう風な見方はしますかね。

なるほど。上位頚椎、下位頸椎っていう分類の他に、例えば4、5、6の動きと、 7からその胸椎、上位胸椎までとの動き、やっぱ違いますもんね。確かにね、

そうですね。人によって、この人は5番ぐらいから動くなとか、 ちょっと違うので、そこは見ながら、どこまで動かしてどこのレベルまで動いてるかは見ることが多いです。

なるほど。そうすると、この表。そうですね、ありがとうございます。
どんどんマニアックになって、さすが頚椎。
確かに。なので、4,4-5,5-6で区切る かどうかってことに関しては、ここの、今回のこのケースではちょっと表現してないんですけども、
大方ですかね、protrusionとretructionのこの2つの動きで下位、いわゆるどこで 分けようと、その下位を屈曲と伸展は試してたよねっていうのは解釈で言っても いいですか?
なんか無理やりって感じですけど、、、

難しいですね。
Protrusion,確かに屈曲なんですけども、屈曲の屈曲っていうのはまた違うので、protrusionで屈曲で試して Worseなのと、あとその可動検査のとこでもう屈曲こんだけしっかり出てるので、おそらく多分このケースに関しては屈曲行かずに横に行ったっていうのはそういう意味があるのかもしれないですし、臨床の時にやる時にprotrusionとretructionっていうことで、上位頚椎と下位頸椎の 動きがね、こう逆転するっていうのを観察しながら運動方向決めていくっていうのにも使えるかなと思いました。
この点、特に大丈夫でしょうか?

いいです。よかった。ディスカッションできました。

で、この方ですね。やりました。

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