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MDT/マッケンジー法症例検討会 11月1発目-②:頭痛、片寄さん//可動域検査に入る前に

ではいつもの通り、ボディチャートから除外できそうなもの、できないものを言ってまいりましょうか?

脊椎のDysfunctionはこのチャートからだと除外、でしょうかね。
ドンピシャ真ん中に痛みが出ているわけではないので。
とりあえず。ANRとかMURなど、根症状が前提の分類も除外できそうですね。

Postural はどうでしょう?

さて、146ページから147ページにかけて、負荷検査後でDerangementと分類される頭痛の反応パターン、Dysfunctionと分類されるもの, Posturalと分類されるものに分けて説明がされています。

「頭痛」、の場合には症状が脊椎のど真ん中でなくても、その反応パターンがMDT分類に合致していれば、Postural もDysfunctionもあり得るので、ボディチャートからだけでは、除外できないようです。

Posturalを疑うのであれば、ある姿勢を持続すると頭痛が出るか?けど動くとすぐ消えるか?さっと消えるのか?ってことを確認したいし、動きで頭痛が誘発されるならとっとと除外できます。

頚椎のある動きのEnd rangeでのみ、同じ強さと範囲の頭痛が出る、必ずその角度で出て、それ以外では必ず消える。必ずこの頭痛がPro-NWの反応パターンで出現する、となるとDysfunctionの反応パターンに当てはまるので、Dysfunctionとしてのマネジメントが必要な可能性はまだ残っているわけです。

ですので、まだこの段階ではPosturalとDysfunctionは捨てずに取っておきましょう。

どうせ、問診を始めてば、すぐに除外できます。動き回っても痛い、痛みがたまに出る、消えるなんて情報がとれれば、Postural とDysfunctionは、早速、ちょーんって除外できますしね。

OTHERの細分類としては、この症状範囲であれば、帯状疱疹の可能性もあるし、CPS慢性疼痛症候群のこともあるだろうし。とすると、それに応じた質問をして行こうってなります。

さて、首の痛みが間欠的であるという情報から、除外できるものはありますか?

症状は間欠的なんです、持続しているわけじゃないんですって聞いたら何を考えますか?
そう、炎症性疾患の原因は可能性が低くなるな、とか、症状が動き次第で変化する可能性があるなと考えることができます。

ボディーチャートでまだ除外せずに置いておいた、MDT分類のOTHERとしてのCPSは持続した痛みが続くこととしていますから、間欠的であるとなると、CPSの可能性は、ひゅうううんっと低くなりますね。

炎症性の要因も持続痛があるとしていますから、全く痛くない時間がありますよーは、炎症性とは違ってくるので、ひゅうううんと可能性が低くなります。

そして、頭痛、だけど、どうやら動かしながら調べてもオッケーそうだな!?って、リスク管理的に、ちょっと安心そうという感触を得ることができると思います。

では、この片寄さん、MDT分類が決まり、さあセルフエクササイズと生活指導、姿勢などをやろう!って思った段階で、使える情報がありそうですか?

そうですね!その人の日常的に晒されているメカニカルな負荷の強さや種類には個人差がありますが、このように、普段やっている仕事の負荷、仕事以外の負荷についての情報を聴取しておくと、MDT分類に基づいたエクササイズや生活指導をする際に大変参考になりますね。

こういうプロセスが、MDTが患者さんの個別性を反映してカスタマイズできる手法だと言われる所以だと思います。

カタギリさんの症状の特徴なんですけど、U先生、 この方はじっとしてた方がいいのか、動いてた方がいいのかって言ったら、

はい、動いた方がいいと思います

そうですね、動いた方がいいって感じですよね。じっとしてる必要はなさそうですかね。
ありがとうございます。

あとは、derangementの可能性があるとしたらってderangementの可能性はもちろんありますよね。パターンがないから,怪しげに何やっても痛かったりって、
何かやると痛いとかって言うともうderangementがぷんぷんぷんぷんするので、

あとはそれが何かな、DPがなのかって何かっていうのを探索していくんですけども、  この時点でPasturalとDysfunctionは除外しちゃっても構わないかしら。

どうなんですかね。 同じ姿勢でいるときにっていうのは、、、Posture.

ね。Posturalって同じ姿勢でいる時っていうの特徴ありますよね。

Dysfunctionはどうでしょう?

Dysfunctionではなさそうな気がします。

反応パターンとしてはそうですね。すいません、ありがとうございます。

そうなんです。おっしゃる通りで、 Dysfunctionね。
じっとしてる時にも症状が誘発されるってこと考えたら、Dysfunctionは今のところ反応パターンとしてね、 さっき置いといたんだけど、今1回また降ろして、Dysfunctionはいいだろうっていうね。
Posturalは振り向く動作で症状が誘発されているので、
動きで誘発されていたら、Posturalは捨てちゃいましょうっていう感じになります。

さあ、ここなんですけれども、次ですね。睡眠。一応ざっくりと 説明だけ。
睡眠障害あるって言われたら、前回もそうなんですけども、追加の質問で、入眠の障害なのか、 いや、寝てて痛みが出て目が覚めるのかっていうのはチェックしましょうっていうとこですね。
あと、夜間痛と一応区別をしましょうっていうことでよろしいでしょうか。

重篤な病状に要は伴う夜間の痛みって、比較的動きや姿勢に関係なく痛みが出たりってことがあるので、 睡眠障害あるなしって言われたらある。
でも、マルしてそのままスルーしないで、なんで眠れないの。とか、何時間しか寝れないのっていうのを聞いて差し上げるといいかと思います。

で、次の ここですね、ここを、また これを見てですね、
これはspestific questionなんですけども、重篤な病理、病態を拾うというところで、

こういう重篤な病理、病態、 これは注意すべき項目がありますでしょうか。この中に?

めまい、吐き気、あと耳鳴りは 気になるかなと思いました。
脳幹系の障害が隠れてる可能性もなくはないのかなっていうところだと思います。

そうですね、どうもありがとうございます。で、この方、慎重になら、運動検査をしても実施してもいいでしょうか?
M先生?

個人的には吐き気が嫌だなって、ちょっと見て実は思ったんですね。

ええ、お家帰しちゃう?

いや、それは、、、慎重になら、、、。
ちょっとなんか、脱線だったらごめんなさいですけど。
いえいえ、持続的な 負荷は優先してみたいなは、感じてました。
ここまでの時点。

はい、いいですね。こういうタイプの方ね。なんか確かにそうですよね。
めまいがしますなんて言われて、反復しますって言ったらちょっと不安ですもんね。
そういう感じで使っていただいていいと思います。はい、どうもありがとうございます。さすがです。で、 こういう時に問診のね、昔の問診っていうか、表面。表面ってか、今まで聞いたもの持ってくるんですね。

まず1年半前から徐々にっていうところで、緊急性はなさそうだなっていう捉え方でどうでしょうか。

あとは改善で悪化してるわけじゃなくて、変化なしだし。
で、 健康状態。一応両方って答えてるので、これ怖いですよね。めまい、耳鳴り、吐き気なんて言って、オリジナルのところ、ちょっと複視まで全部こう、丸がしてあって、
トリッキーなトレーニングになってたんですけども。
もちろんスクリーニングもします。もちろんね。
だけども、こういった情報が、そんな緊急性がないってなったら、慎重になら運動検査をね、してもいいんじゃないかって ね。ナカノ先生だったら、やっていいよって言ってくださると思うんですけども、職場によって、なんでやったの。なんて言われた時に、しっかりと答えられますね。だって、半年前、1年半前ですよ、先生って言って

ね、ずっと吐き気って言うけど、吐いたことないって言ってます。みたいな感じで。
うん、そんな感じでね。耳鳴りもいつなるの。っつったら、なんとなくなんて言ってね、実は別に大したことなかったんだってこともある。
めまいはね、ちょっと浮遊感とかそういうのがあると思うので、首の伸展なんか気をつけましょうねなんて徐々に聞いて差し上げてもいいのかなと思います。どうもありがとうございます。

で、この方、すごい心配してるんです。ストレートネックって言われたこと、もう根に持ってるんです。

じゃあ、 ストレートネックって言われて、これはね、やっぱ、ぜひナカノ先生に訊いてみたいです。はい。患者さんに言われたら、どう説明します?

レントゲンとか撮ってですね、やっぱりレントゲンの説明するときに、ストレートネックですねとかいう風なのはやっぱり言うんですよ。
そうすると、患者さんが注意向けてくれて、あるの?みたいな感じで。
で、言うんですけど、ストレートネックってのは病名じゃなくて状態を表す言葉なので、 今、首はそんな風にストレートになってますよねっていうだけの話で、これは全然変わり得る症状、変化し得るものですからねっていう風な話をしてます。

そうですね。どうもありがとうございます。J先生もそうでしょうか?N先生に言われたのよ、、って患者さんに言われたら?

僕はストレートネックって言われたら、あれですね、はい、あなたが姿勢悪いっていうことですって言います。

おっしゃる通りですね。

だから姿勢変えていきましょうねに繋げていくって感じですかね。

そうですね。そうよね。ストレートってなんか綺麗に聞こえるから、
なんか私ってストレートレックなのよって言われたら、 猫背ってことですねって言うと、そうなの?っていうところからスタートした。

首の方ばっかりみなさん意識、いくので、
姿勢が悪いからですよっていう話につなげやすいので、
これでき気にしてくれてる方がやりやすいです。

なるほどね。確かにやっぱりいいですね。オンライン勉強会って、気にしてくれてるほうがいいってね。

稲川淳二がCMで言うてる「スマホ首」ってやつですわって言うこともありますね。

それはやっぱりそういったネタも仕込んどかなきゃいけない。 患者さんをね、ぐっと掴むにはやっぱネタ大事ですよね。ありがとうございます。

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