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MDT・マッケンジー法症例検討会 11月2発目②:後頭部から両肩背部の痛み、セツローさん//本題の前に、頸部外傷をひととおり眺めてみる
外傷に遭遇しないだろうどころか、むしろ受傷後の経過で痛みが遷延するようなタイプですと、ネット検索して調べに調べて、MDTに辿り着くというような方々が居られますから、皆さんもセカンドオピニオン、サードオピニオンで遭遇することもある可能性のあるものです。
上位頚椎損傷とかでずっと検索して調べていたら、このワタナベ先生っていう方が、
教育講座っていう形でまとめてらしたのが読みやすかったので、
今回、これを参考に使わせていただきました。
あとは、みんな大好き、病気が見えるシリーズですね。
わかりやすく写真がね、載ってて、私も大好きなんですけども、こういったものを使わせていただきます。
上位頸椎っていうと、環椎と軸椎C1、C2からなるっていうところで、 構造がすごく特殊ですよね。
頭蓋骨をポンと載っけるがために、 なんかお皿みたいな骨があって、それに穴が開いてて、頸椎からの、こう、穴が引っかかってるって、
よくまあ、あんなもの作ったなと思うような構造をしてるんですね。
で、恐るべきというか、驚くことに、その構造が靭帯で繋がってるっていう 特殊なものであります。
で、自分が確認するのも含めてっていう感じで、上位頸椎のことをちょっと載せさせていただいたんですけども、
意外とですね、外力が直接は伝わりにくい、直には伝わりにくいんだけれども、
頭部や顔面の外力で頚椎の損傷に及ぶっていう特徴があります。で、主にこの環椎、 この輪っかの方の骨折と、突起の出てる軸性、ここ、ピって出てる方のね、骨の骨折になんとなくざっくり分かれるというような説明がありました。
で、これ、細かくやってると大変なので、 イメージですね、骨折したら何が起こるのっていうと、こういったものを頭のところにちょこちょこっと、こう、ちょこちょこじゃないですよね、合併症もあったりして、大変な治療なんです。
こんな感じで患者さんが寝てるの見てると、もう、これで20分間何すればいいんだろうって、呆然とするような感じなんですけども、 こんな大変な治療する方々です。
で、 その中でも、どの骨折だと、あれをつけるとかって、そういうんじゃなくて、やっぱり、その、骨折のタイプによって、治療が色々分かれるっていう、複雑な分類の仕方をされるみたいです。
で、環椎のですね、破裂骨折って、ジェファーソン骨折って、この輪っかの方の骨折なんですけども、
頭頂部に、その軸の圧力がかかることで、その圧迫骨折とか、その、ガッと押されて、カリって割れてくるっていうような感じの骨折なんですけども。
実際、落馬された方で、私も2例ほど経験がありまして、
お1人は安定型だったのでカラーだけ巻いていらしたんですけども、
もう1人の方は、やっぱりこのスペースが、 離開しちゃった距離が大きくて、
なんかあれですよね、 牽引をしばらくするんですね、しばらく。
本当に何週間か、何週間って結構な時間でしたね。
もう下肢の筋力が著明に低下しましたっていうぐらいの送りが来たぐらいなので、
引っ張っといて、そこからさっきのハローベストを着て、 そっからさらにカラーをして、
で、やっと退院したので、リハお願いしますっていう感じで、 マッケンジー法やってるって聞いたんでって言って、フラっといらっしゃるっていうような感じの方がいらっしゃる
不安定な損傷であれば、手術をされるのでしょうけども、 意外とクリニックとかでも、 こういった形の骨折でも、安定型の人たちっていうのは、カラーを装着して退院したりとか、検査だけで来たりとか、そんな感じで遭遇する確率は結構高いと思われます。
実際どうでしょう。退院されてからご相談に見える方っていらっしゃいます?
皆さんのクリニックで。
あんまり経験 、ないですかね?
なんか、うちは特殊な 場所なのかしら。
あと、保険屋さんが紹介してくれるみたいで、事故ね、保険。
保険屋さんがあそこへ行くとちゃんと治してくれるよみたいな感じで。 なので、ちょっと退院後にリハ目的で皆さんも遭遇する確率がかなり高いかも?
で、この軸椎の、飛び出てるこのね、軸椎のとこの骨折っていうのは、結構これ試験で出ますよね。
後期高齢者に この例の、転倒骨折したら何を疑いますか、みたいな形の設問があると思うんですけども、
結構高齢者に多いなっていう捉え方を、書籍ではしていました。
ただ、これ怖いのが、神経症状の合併がないことがあると。
で、高度に転位して、脱臼骨折だって、ただ、ちょっと意識障害があります、だなんだって言ったらわかりやすいんだけど、
軽微な損傷であったりっていうのはなかなか分かりづらくて、
なんとなく痛いとか、動かすと痛いっていうな感じで来院されることがある っていう怖さがね、私たちとしてはあるってことですね。
この部分、よくこんな華奢な作りにしたと。
これに頭がドンと乗るわけですからね。
ゴンと 振られればこんぐらい割れちゃうんじゃないかと思うんですけども、
意外と持ってますよね、、、 リュウマチの方なんか不安定になりやすいっていうのは。
H先生、リウマチの方はこう、結構前方脱臼とかしやすくなりますか、構造上?
靭帯の緩みでその隙間が空いてくるっていうお話ですかね。
皆さんなるわけではなくて。
だから必ずリウマチの方で MDTで何かしようという時は、僕、頚椎やっぱり確認してますね。 前後屈とかはやっぱり見てます。やっぱり
医者ですから。そこをちょっとアドバンテージがあるんで、レントゲン、必ず先にオーダーして、動かしていいかどうかの確認をやりますね。
どうもありがとうございます。まさにおっしゃる通りで、今回の、このね、
外傷かDrangemantかっていう話って、
後々またスライドにも出てくるんですけども、
やっぱり、MDTであってもね、ちゃんと検査しようよねっていうのが、この外傷を疑う人に介入する時の1つのポイントになってきます。
こーんな感じで、軸椎の方もこういった骨折の系があるっていうところで、この辺はやっぱりドクターと密に コミュニケーションを取って、何をしていいのか、何をやっちゃいけないのかっていうのを確認しなきゃいけない骨折になると。
で、この飛び出てるとこですよね、歯突起の骨折のタイプは
若めの人たちっていうのは、屈曲、伸展の矢状面で損傷が出やすくて、 高齢者回旋って書いてあるけど、でもこれ疑わしいって、高齢者だからそうだとは限らないけれども、なんかこう、 歯突起のあたりの腱が、靭帯がちょっと硬くなって動きが出にくいと、ちょっとした、こう、回旋で損傷が起きやすいんじゃないかっていう記載がありました。
ここら辺はちょっと専門でもなんでもないので、書籍から拾っただけなので、 なんとなく見て終わっていただければと思います。すいません。 うん、難しいですね。どんな外力が加わったかなのかって、本当につぶさに聞かなきゃいけないけど、本人そんなの覚えてなかったりするので、顔面に傷がないかとか、そういったことも調べるんだと思うんですけども。
で、ハングマン骨折って、皆さん、あれですよね、絞首刑でってことになると、同じような骨折があるよっていうんでこの名前がついたようなんですけども、 なんとですね、転位がなければ安定損傷として扱われて、カラー固定でっていらっしゃるってことがね、ちょっとびっくりです。
損傷があるんだったらもっと、大げさにやってよと思うんですけども、意外とカラー固定っていうのが、これ、先生、 カラー固定でいいんだっていう感じになってるんでしょうか?ドクターの、、、
別にカラー固定でいいよとは限らない。やっぱ症状を見ながら、、、とか、でしょうかね、先生、固定の方法とかは?
カラー、こういうなんか布みたいのだけで。 でもあれですね、プラスチックの硬性の固定も使うんですかね。やっぱり
最低でもフィラデルフィアにはなるんじゃないですか。
そうですよね。エリマキみたいになっちゃってね、苦しいからなんて、こうやって緩めて登場する患者さんもいて、わっとなるんですけども、 こんなんつけられちゃってて、そりゃつけるでしょって言いながらリハをはじめたりするんです。
色々、ハングマン骨折でもタイプⅡとかⅢとかいろんな分類がありますので、それぞれ、もし興味があれば皆さんちょっと調べといて、 見ておいてもいいかなと思うんですけども。
結局ですね、受傷した後に結構こう、うわって、 後弯変形が大きい例なんていうのが、
やっぱり後々、損傷部位が、なんですかね、
改善してきたとしても、やっぱり頑固なね、痛みを呈することがありますよっていうところで、 おそらくやっぱりMDTとしては遭遇する可能性はかなりね、頻度は高くなるんじゃないかなっていうのは 気はしますね、どこでも。痛みがあってもしょうがないよねって言われたら、一生懸命にネットで検索してね、糸島にいいドクターがいるらしい、また尼崎にも良いドクターがいるらしいっていう感じになって、それぞれのところにね、訪ねに行くと思うんですね。
で、あともう1つが、ティアドロップ骨折、これも確か国家試験で出たんじゃないかな、私たちも。
やっぱり 過伸展、脱臼骨折みたいな、脱臼じゃないや、ちょっと骨がね、涙型にちょっと外れたような感じのサインがあると、過伸展とか起こしたんじゃないかとか、そういうのの予見に使うような骨折ですね。
で、安定なものは本当にやっぱこれも固定で、普通に退院して出てきますよ~っていうことで、面白い、面白いって言っちゃうと怒られちゃうけど、こんな感じで、 どこにこの骨折が現れたかで、受傷時にどんな負荷がかかったかなっていう感じで見ることができるっていうことで、苦手なこの骨折の話は、この辺でおしまいになります。
さあ、 こんだけのバリエーションが骨折にあるんだっていうの、改めてね、ちょっと驚いて、ディプロマの口頭試験で出て、 どんだけ答えられただろうと思うと、なんか、非常に切なくなってきて、失敗したなと思いましたね。
ジェファーソン骨折とハングマンのことは質問で出てきましたし。
要は MDTをやるにあたってそこまでの知識はいらないよ、でもね、知っとこうねっていう感じだったと思います。
知った上で、自分がやってることが、どういう影響するのかっていうのは分かってて、その上でやろうねっていうような感じで指導されてまいりました。
<以下、つづく>