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MDT・マッケンジー法症例検討会 12月忘年会⑥:どの方向からはじめる?、何を根拠に決めてる?

で、問診が取れればね、もちろんそれ問診を参考にするんですけども、

この評価表、裏面の理学検査アセスメントだけペラッと地面に落ちてたとします。

問診の情報が全くありません。
じゃあどうしましょう?ってとこに入ってみましょう。

この抵抗運動:屈曲、外転、 内旋、外旋はすんごい痛いんですって。

ちょっと動かしただけで「アッ」ってなっちゃって、痛い。

やった後、ジーンとしてるかもしれないですね。
抵抗運動、要はContractiled Dysfunctionかなと思って、調べてみると、

筋の収縮に伴って今度はもう激痛だっていうんですね。
で、
そうでないのが伸展と内転になります。

これは 抵抗運動での症状がないので、 抵抗運動を使わないでArticular Dysfunctionの可能性があるのかどうかっていうか、そこらへんはend range painだけを追っかけるのにすごく便利になってくる。

そんな激痛じゃないから。

で、ここを見ると屈曲と伸展で双方ともね、、外転、内転って双方とも逆方向なので、 激痛のものを追っかけなくて、そうでもないところから追っかけると、

もし伸展がDPであればこの辺が変わってくるはずだっていう,逆のものを使っていく。

なので、絶対これじゃなきゃいけないってわけじゃないんですよ。
自分で考えて鼻を利かせろって話になってくる。

鼻を利かせなさいって、スニースニッフって。

もうそういった、もう匂いを感じ取れっていうの。

そうすると、この情報だけペラッともらったとしても、
動かすものも重度の制限が痛くてどうしようもないって。

で、Activeで動いてないわけです。

これ、自動運動のところはね。

これは可動域制限ですから、 痛くてどうしようもないものをわざわざ動かさなくても、これは痛くないところから攻めると、伸展やったらどうなる?

これがDPだとしたら屈曲良くなってるはずだろ?って話になるし、

 内転がもしDPであるってことであれば、外転が動いてくるだろう?って、この辺。

そんな感じでもう究極、探ってきます。

これ、かなり難しい症例だと思います。 これが使いこなせてたら、そこそこ、もう大丈夫だと思うんですけども、こんな難しい状況でも、ちょっとパズルみたいにね、考えて、 ArticularなのかContractiledなのかとか、そこら辺をしっかりと対比させて考えることで、見えてくるものがあります。

そうすると、先ほどの伸展から行きましたって時に、

いくら他のところの可動域がわずかであっても、 HBBって伸展の要素がありますので、

それが変わったっていうことが 確認できれば、よりDerangementである可能性を匂わせて、アセスメントを続けることができる。

なんかもう、ここら辺でシーンとしちゃってるんですけども、、、

このシーンとしたところですね、 どうしようかな。U先生あたりにちょっと柔らかくしていただこうかと思うんですけど、この空気を、、、

どうでしょう、この、、はいはい、こんなめんどくさいことって感じはすると思うんですけど。 はい、なんかご感想がありますでしょうか?

あ、私もですね。これ見た時に伸展と、内転から攻めた方が、 患者さんの痛みが強くなくてやりやすいなっていうのと、
あと経験的に痛くない方から攻めると可動域が上がりやすいっていう経験があるので、 私も伸展と内転が、気になってました。

#どうもありがとうございます。

はい、あまりにも痛かったらもうそのままずっと痛いまんまで、精度がね、保てないっていうのはもちろんありますよね。
この辺、Kon先生、こんな経験ありますか?
肩の患者さんって診ます?

はい、診ますけど、なかなか難しくて。

#難しいですよね。でも一応なんですけど、ほら、先ほどの先輩のアドバイスってのがありましたでしょ。

結構な率で伸展であったり、HBBで行けるよっていう、やっぱ研究のね、あれもありますし、

先人の先生たちが、「 いいよ、伸展いいよつって、痛い方と逆やるといいよ」とかって、色々ね、そういうアドバイスありますので、難しいなと思ったらもう迷うことなく
アドバイスに従ってまずやってみる、

それで経験値を積むっていうのでも 、いいのかなと思いますね。

Tas先生は職場で肩の患者さんなんか、ごらんになりますか?

そうですね、最近はあんまり診てなかったんですけど、

今回の問診票見て、そうだったなって思い出しながら見さしてもらって、

やっぱり 肩の伸展で良くなっていく人は多くて。

で、結構、棒を使って 肩伸展に動かして、over pressureになると思うんですけど、それをすると可動域が上がったとか、痛みが取れたとかっていう経験は結構あります。

で、 さっきHot先生が言ったように、可動域制限がある方を攻めるっていうのも1つありますし。
でも、そうですね、
痛みがない方から攻めるっていうところも、自分の中ではポイントを、置いてると思ってます。
そうですね、皆さんが言われてる通りかなとは思ってます。

ただ、抵抗運動をまだできてなかったりすることが結構あるなって、今、反省してます。
そこの辺を、もうちょっとリンクした見方じゃないといけなかったなっていうのが、今回の反省点です

#ありがとうございました。やった甲斐がありました。

抵抗運動ね、見逃しがちなんですけども、やっぱtendinopathyって、腱の障害ねっていったところに、Derangementだと思ってやってたんだけど、どうもうまくいかないっていった時に、

最終的にやっぱり抵抗 運動をね、使いながら良くしていくっていう段階もあるので、

もう最初の時にベースラインを取っておけば経過を追えるっていうのは、結構おすすめです。

なので、
こんな感じでアドバイスを受けるんだけども、やっぱ自分で考えてやってみて、 自信がついたなっていう経験を積んでいくのもすごくいいかなと思います。

結果、伸展であっても、考えて伸展にしたのと、 先輩の先生がそう言ってたわって伸展するのとじゃあ、全然クオリティーがね、違ってくると思うんですね。

<以下、つづく>

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