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MDT:マッケンジー法症例検討会 1月②:エンドレンジとリスク管理の板挟み。振り向き子さん

さて。頚部痛を主訴に来院されたって、 フリムキコさんっていう方のご紹介なんですけれども、

 今回はね、どんな経過をたどったかを、皆さんにあらかじめお渡ししてありますので、

自分が対応したらどうだったんだろうとか、あと、予兆があったとか、
もっと他にも情報を拾っとけばよかったなと思うような項目があったかとか。

で、アセスメントの段階でこの経過を想定できただろうかっていう目線で見ていって、シナリオトレーニングをやっていければと思います。

では、ボディチャートから。

ボディチャートのみからですね。除外できるものを。

できないもの、 私から言っちゃいましょうか?

慢性疼痛症候群みたいなものは?

除外できないですね。

#ANRやMURはどうでしょう。

ANRは除外できるに、僕しちゃいますね。

で、MURはちょっとまだ取っときますかね。

#はい。ANR除外ですね。 MURの場合は、どんな症状が出ているんでしたっけ?

上肢の症状です。

#そうです。ラディキュロパターンって言って、神経根症状があるかどうか。

どう動かしても悪化する、もしくは反応がないっていうものはMURに入れてくんですけども、

今回は、頸部痛だけなので除外しましょう。

で、前回の話題、覚えていただいてますでしょうか。

頸部とか頭部って何しろこう、エリアが狭いですよね。
なので、ちろっと左にずれて、印がついているとしても、 ドンピシャ真ん中である可能性は否定できない。反応見るまではわからないので、一応、頚椎に近い痛みだったら、とりあえずちょっと頸椎のDysfunction,Posturalは捨てずに置いときましょう。

これ、反応パターンがDysfunction やPosturalの反応パターンから外れていれば、すぐ除外ができますので。 早い段階でDysfunction やPostural除外するために、問診で除外できそうな質問しちゃいます。「いつからですか」とか。

2ヶ月以上経ってないものだったらDysfunctionは除外できますし、 動くと痛いんです…なんて言ったらPosturalをさっさと除外できますのでって感じで問診で除外できます。

#じゃあ、一般情報からなんですけれども、この段階でなんか除外できるものってありますでしょうか?

さっき除外しきれなかったPosturalはどうでしょう?除外できそうでしょうか?

そうですね。除外できると思います。

#車の運転中に振り向くことができないって、動作で出るという ことなので、持続した姿勢とかね、長時間同じ姿勢でいるっていうことでなければ、もうPosturalどんどん捨てちゃいましょう。捨てちゃいますよ。
頸椎のDysfunction、まだこっちは追加の質問が必要ですよね。

振り向くことができないっていうだけじゃわかんないので、痛くて振り向けないのか、end rangeのとこで痛いから振り向けないのか、程度ではわかんないので、 Dysfunctionとあれば、反応。動かした時のパターンがP/NWで全然変化がないっていうことであれば、頸椎のDysfunctionの可能性が出てきます。

なので、反復運動検査するまで、わからないよって感じで引っかけときます。

慢性疼痛症候群とかも、まだ追加の質問をしなきゃわかんないので、
Derangementと一緒に残しておきます。

他に、OTEHRのいろんな細分類あると思うんですけど、その中の 慢性疼痛症候群を残してきました。 KK先生も初回こんな感じでしたか?

大体もう、その流れで見させていただいたので、

#はい、なんか違うよって言ったらすぐおっしゃってくださいね。遠慮なく。

で、マネジメントに役立つ情報っていうのをちょっと確認しときましょう。ここでね。
で、ゆくゆくセルフエクササイズを指導するっていう 段階になった時に、

ここの情報から、どうやらこの人はじっとしてることが多そうだな?とか、
座位環境など、いつもソファーに座ってるのかな?っていうような感じで指導をね、後々できるようにってことで、ここら辺はちょっと マネジメントの策定のためにチェックしときます。

で、次なんですけれども、ボディチャート、ここの情報です。

現病歴の経過を見て、この段階で除外できるものとかなんか、 できるっていうか、リスクを予想したりとか、なんかありますでしょうか。

さっきの頸椎のDysfunction、I先生、どうしましょう。
頸椎のDysfunction、ここで除外できちゃいそうですか?

そうですね、2週間前くらいなので、Dysfunctionは除外するかもしれません。

#どうもありがとうございます。もうこの段階でありがとうございます。

このね、現病歴のとこでもうすでに2つ ,分類は弾いていますので、あとはDerangementなのか、そうじゃないものなのかっていうので絞っていけるんです。

この段階で考えることなんですけれども、なんか気が付いたことってあります?

どなたか?
上肢痛はないんですよね。
で、ちょっとNRSは取ってないんですけども、KK先生、これ、疼痛のレベルってどれぐらいだったんでしょうか。首の?

10段階では取ってないんですけど。
痛み止めはないなくて、問題ない程度の 、おそらく3から4ぐらいじゃないかなと思うんですが。

#ええ。今思い出して、どんな感じで痛がっていたか?ちょっと演じていただけますか。どんな感じだったんでしょう。

普通に問診してる時は そんなに痛そうではなかったんですよ。

この後多分、運動検査が出てくると思うんですけど。運動検査をする時に、最後のところはこうすると、いたたたたたたっていうような感じでした。

#ありがとうございます。でも、本当にもうなんとなく痛いっていうんじゃなくて、いたたたたっていう感じの痛みを 訴えてらしたってことでよろしいでしょうかね。はい、ありがとうございます。

ここで、Dysfunctionも除外できますね。I先生もおっしゃった、
時期的に2週間程度だったら、もう慢性疼痛症候群とかも除外しちゃいましょう。

変化がないっていうことであれば、その、炎症であったりとか、そういうのもちょっとね、 悪化はしてないしっていうところで、 よりDerangementとDerangementじゃない何かと比べていく作業になってくかと思います。

ここまででよろしいですか?

MDTの分類としての予想はどうでしょう、KK先生。この段階では?

あたりとしては。ええ、Derangementがかなり可能性としては高いかなと思いながら、その後に進みました。

#Derangementの可能性が高いなって感じた根拠というのは?

Derangement以外の分類をかなり消去できていたので、
DerangementかOTHERか、なんですけど、、、

Derangementだといいなと思いながら進めていきました。

#ちょっとね、それ、すごく私の好きな表現。

Derangementだといいなってね、本当そんな気持ちになりますよね。
その通りで、他の分類が除外できてきて、よりDerangementが、 上にガガガって上がってくるっていう感じのね、感じる瞬間だと思います。

<以下、つづく>

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