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MDT:マッケンジー法症例検討会 1月③:エンドレンジとリスク管理の板挟み。振り向き子さん,肩が挙がらない!

#KK先生、その3回目に筋力が落ちた時の様子をちょっと皆さんにご紹介いただけますでしょうか。どんな感じだったか。

まず、待合いにいらっしゃるので、呼んで、来ていただいて、大体最初に 調子はどうですかっていう風に伺うんですけど、

その時になんか首じゃないんだけど、肩がちょっと上がりにくくてっていう風に言われて。
で、じゃあ、どんな感じかあげてみてください…っていう風にお伝えお願いすると、まず挙上がもう自動運動ではできない状態で、、っていう風な感じでしたね。
首の痛み自体はもう訴えられてはいなかったんですけど、

いや、なんか首より肩の方がっていう風に言われたので、

 そんな感じで伺いました。 すいません、ちょっとざっくりとした流れなんですけど、

#筋力を確認した時の状態ってか、何でその、筋力が低下したっていう、ちょっと、要は理学所見としてはどんな感じで取られたんでしょう?

まずは自動運動で確認をしたんですけど。
まず腕、前から挙げてみましょうかっていう風にお願いして、で、挙がらない、

でそのまま他動で あげさせてもらったんですけど、 他動では可動域制限なくまっすぐ挙がったっていうような感じで取ったと記憶してます。

#なるほど。
で、実際、筋力は肘、肩の屈曲、で落ちてて、 グリップとかは、指とかの方は?

握力はもうほとんど左右差なく、力はきちんと入ってるっていうような状態でした。

#エクササイズをやったらね、筋力上がったっていうことは結構経験するし、話にも出るんですけれども、
なかなか、そのね、こういった形で筋力が落ちましたよっていうのは、やっぱりなかなか経験しないです。

でも、私も実際に経験がありました。自分が初回担当じゃなかった患者さんでしたが、すでに何名かMDTのクリデシャルの先生たちが介入した患者さんだったんですけども、

すでにRetraction+Extensionを開始していて、end range、end rangeって負荷を進めた頃から、筋力が落ちてきたって方がいらっしゃったんですね。
その患者さんは、本当に一時的な筋力低下だったので、2日ぐらい後に来ていただいた時には、もう元に戻ってきたって感じではありました。

そういうこともあるのだな…くらいにしか思ってなかった。

KK先生の患者さんと大きな違いは、かなり強い痺れがあったので、頚椎伸展を急いじゃいけないかも?ってピンと来ますよね。神経根を圧迫しすぎるとまずいな?って勘が働くんですけれども。

KK先生のケースのように、トラフィックライトガイドで追っかけられなかったっていうのは、すごく貴重なね、体験をされたのかなと思います。

で、DPの予測、いかがでしょう、この方。 姿勢を見たりとか、生活スタイルからして、なんとなくDPっていうのはどっちの方がいいとかって 予想つきます?

すいません、ちょっと話ついていけてなかったんですけど。 筋力が落ちたっていうのは、どのタイミングでの話ですか?

#3回目でしたっけ?KK先生

3回目のセッションのタイミングで腕が、、

#来られた時に、そういう状況やったっていうことですね。

で、ちょっと概要だと、 初回はエクササイズDPだろうな。Derangementで帰して。
で、2回目が可動域ですよね、先生、可動域の制限が残ってて、、、

可動域制限がまだ残ってたので、force progressionで retraction extensionまでお願いしたっていう風な流れです。

#それで、3回目に来た時に、2日後ぐらいでしたっけ、3回目に依頼した時に筋力が落ちてた

そうです。はい、

#見つけたってことですよね。こんな経過です。

今回のケーススタティは、いつもと違ってね、あらかじめ経過がわかっている状態で、進めさせていただいてるんですけども、

ちょっと、じゃあ、ここのね、今のこの原病歴までのところまでで、DPの予測がつくかっていう点いかがでしょう?

じっと座ってることが多いとかって、そういうキーワードからして、

もしかしたら 屈曲でいる時間が多いのかなとかって、そんなような予測をつけます、、、 かね。

そもそもなんでRetractionにしたのかって言ったら、今後この先に出てくる姿勢のこととかが出てくると思うんです。

ここの段階でDPの予測がつくか?

反復運動練習と検査もしてないし、姿勢の修正であったりとか、 悪化とか増悪因子がどうなのかっていうのは調べてないので、まだ言い切れないんですけども、

さっきの 、ソファにじっと座ってテレビを見ることが多いみたいな感じのエピソードから、なんとなくこの人のDPってどっちなのかなっていうのを、なんかこう、イメージをね、膨らましていきます 、、、っていう感じで大丈夫でしょうか。

ここのね、起床時に、2週間ぐらい前に起床時に痛みを感じて、そのまま痛いっていう表現をしてるんですけれども、で、その後、変化がない。
その時に痛くて、そのままずっと痛いのか、患者さんがずっとそのまんま痛いって表現する時って、増悪がね、あるのかどうかとか、 全く痛みがない時もあるのかどうかっていうのを聞いていけるの。 間歇的な頸部痛ってことなので、ここで炎症が関連するような持続した痛み、ケミカルペインがあるものはここでちょっと可能性がある分類として順序を下げて 行けるっていう感じで行きます。

#で,
来ました。誘発増強と消失緩和なんですけども、ここでDPの予測はいかがでしょう。
ここでどうでしょうか?

ここだけで行くんだったら、回旋とか側方かなって感じがします。矢状面よりも。

#そうですね、このストーリーだとそうですよね、そうね、 回旋で、左方向ですよね。

なんかこれ 、ゆくゆく、矢状面で行き詰まったら、やっぱり側方かなっていうのは匂わせますよね。
ありがとうございます。そうすると、上を見上げると痛いなんていうことになってくると、これが、 あげると痛いんだけども、戻せば楽なのかとか、そういうのもね、調べたいですし、 痛みが出る動作さえしなければ問題ないっていうと、その痛い動作をするEnd rangeに、どっかね、End rangeとの関係があるのかなっていう感じで、
痛い方を探っていくのか、そうじゃないのかっていうのは、これちょっと迷いが出るとこですよね。
で、この状態でですね、矢状面で、シフトさえなければ矢状面でいきますよね。

急性のシフト変形がなければ矢状面でいくんですけども、
こういう左横、左回旋が匂うような時っていうのは、おそらくもう矢状面で、例えばRetractionしたとしても、ちょっと首を左に向けるとか、ちょっと首を右に向けながらRetractionするとか、 そういうのが必要かな、なんていうのをね、ちょっと感じながら、感じ取ることができるのかなと思うんですけども。うん。

KK先生、この方って、Retractionって、綺麗にできました?

最初は結構、綺麗なRetractionというよりは、少し伸展を伴うような、Retraction。 1番最初はそういうやり方でされてました。

#そうすると、綺麗にRetractionというよりは、もうちょっと、ある程度まで行くと、ちょ、首がきゅっと動いちゃうような、感じですね。
硬さとかそういうのはどこら辺に?

硬さは、私はあまり参考にはしない評価項目なんですけど。

Retractionする時に、最後、顎がぐっと上に上がってくるので, 来てたので、おそらく下位頸椎のところは動きにくかったんじゃないかなとは思ってます。

#なるほど。今すごくいい情報をね、いただきました。ありがとうございます。
リトラクション、後々ね、可動域検査とか反復運動検査に入ってきますけども、 上を見上げると痛いっていう方で、Retractionの動きをした時に、
引く前にちょっとこう、伸展が入っちゃってね、動作が綺麗にRetractionできないっていうと、やっぱ下位頸椎あたりがものすごく硬いのかなっていうイメージを 持ってもいいのかなとは思うんですね。

それに増して、ソファで座ったまんまです、なんていうことになると、 やっぱりこの方はある一定方向の動きでDPがもしかしたらあるのかなとか、そういった感じで探ってけるかなと思います。

で、次は睡眠障害のところ行きます。 睡眠障害、これですかね。
この既往歴からなんか感じ取るものってなんかありますでしょうか。この辺ですね。

よく聞く感じではあるんですけど、、、

#こっからなんか拾いたいんです。なんか
方針とかね。なんか予測です。経過を予測するにあたって、

すぐ浮かばないんですけど。
YouTubeで見たストレッチとか筋トレの話は、どういうのをやったかは聞くとは思います。

#そうですね。KK先生、どんな感じのものやってたとか言ってました?

筋トレはちょっと覚えてないんですけど、頭を把持して前屈にストレッチするとか、そういう ものでした。Ret+extエクササイズではなかったです

#なるほど。そうすると、他の一般的にYouTubeで ストレッチしますよね、首の筋肉のリラクゼーションです、なんてやってるような、あんなもんだったんですかね、はい。

で、すると、Retraction とかってものでなかったっていうと、MDTのね、動画を見てやってましたっつっていうような方とは、また別になってくるので、よく私なんかそこらへんはチェックするんです、もうすでに、MDTっぽいものはもう試してますみたいな方もいらっしゃいますけども、

そういった、動かしてみても、ちょっと効果がなかったっていうのと、あとは、これですよね、 以前もやっぱり寝違えたような症状を経験してるけども、2日ほどで消失してたんです、っていうことは、既往がある。既往っていうかね、今回が初回とは限らないような状態でいらっしゃったってことですね。

かなり長い間、 首の、マルアライメントっていう言葉、絶対使いたくないんですけども、首の動きが正常じゃなく、好ましくない状態が長く続いてた可能性がある。

急性期2週間前からだけれども、実は長い間かけて 首には何か起こっていた可能性があるかなっていうので、情報を拾ってきます。

そうすると、こういった方ってすぐに治るかっていうと、もしかしたらちょっと時間かかるかなとか、 そんな感じで予測ができるかなと思います。

何か特に追加の質問とか大丈夫ですかね。 で、次です。

<以下、つづく>

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