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お知らせ・ブログ

MDT:マッケンジー法症例検討会 1月⑤:エンドレンジとリスク管理の板挟み。振り向き子さん,理学検査

さっ、理学検査です。で、こちらの姿勢の情報から想定されるDPとかなんかありますか?

I先生、これ、DP?
なんか自分がDPだと、もう予想していきたい方向ってあります?

屈曲か、伸展か、なんですけど、初回だと?

やっぱり猫背っていう姿勢が気になるので、
伸展したいですね。

#なんか、そうね、やれって言われたら、やっぱ伸展みてみたいなって感じの、ありますよね。
おそらくKK先生も同じような経緯だったんじゃないかなと想定するんですけど。

KK先生もそんな感じでした?

こんな感じでした。

#こんな感じですよね。

なんであえて屈曲から行くんだって言ったら、もう理由がないっていうかね、行きづらいですもんね。
思ったものと逆、行ってみて試したいとかって、そんなことぐらいしか思いつかないんですけども。

で、ここでですね、 姿勢の矯正によって、矯正ってかね、アップライトのこの状態、姿勢を変えたことで変化がないっていうとこから、
これ、動かさないとわからないですもんね、この人。

痛みがない状態で動かさないと痛くないんだから、これで姿勢 修正したところで、その時の痛みは 変化がないので、これはちょっとやっぱ情報としてはなかなか難しい。

うん、変化がないから姿勢関係ない、とはならないっていうところですよね。はい。

では、神経学的検査。ここら辺、皆さんとディスカッションって感じになると思うんですけど、講習会では もちろんね。認定講習会では、膝から下のね、肘から下とか 膝から下っていうと、神経学的検査しっかりやりましょうねっていう感じで受講されたと思うんですけれども、そんな感じでしたね。皆さん頷いてらっしゃいますね。で、

こちら。今回もね、首だけですから、もちろんMDTのアセスメントとして 必須としてやるかどうかって言ったら、やらなくても正解だったっていう状況でスタートしてます。
そこで、ここでKK先生
MDT関係なかったとしても、これは検査は必要ない?

自分がMDT知らなかった世界にいるとして、、、

上肢症状がないっていうところが あるので、私としては優先順位としてはすごく低いところにあったかなと思います。っていうのと、あと、 初回が1単位しかないので、
その中でできることを探そうと思うと、さらにちょっと優先順位は下がってしまったので、初回では取らない、 取れないっていうところがあったりもします。

#そうですね。確かに ね。肘から下までわーっと痛みがあるっていう時だったら、もう優先順位上がってきますよね。 初回でやっぱり1回ちょっと筋力とsensoryやっとこうっていう感じなんですけども、今回首だけなので、 こちら割愛ってことで進んだんだと思います。大丈夫。

で、可動域の制限なんですけども、この方の可動域から予想されるDPとか動きの特徴はどうでしょう?
J先生、この方の特徴をこの可動制限からちょっとご紹介いただければ。1つ2つ。

うん、矢状面で言うなら伸展怪しいし、なんか前額面に行くんなら左右差あるんで、やっぱ その硬い方,怪しいみたいな感じですか。

#そうですね、おっしゃる通りだと思います。明らかにこう、わっと差が出てますものね。
顎を出したようなものだと制限内。 元々顎出てたんですよね。猫背だしっていうとこで、症状もないし、 そこにRetractionをしようとするとかなり。
症状としてはそんなに出ないんだけれども、頸椎の伸展をしましょうなんていうと、元々その左の首にね、痛みが出るってことでした。
KK先生、この患者さん、本当にRetractionはとりあえず、できてたのかしら?

最初はもう口頭で、こういう風にしてみてくださいっていう風にやって、

動きがちょっと、アゴ上がるようになったので、実際に私の方で動きを見せて、 同じようにやっていただければ、 できるのはできたって感じでした。

#とりあえずできて、動いてはいたけれども、伸展っていうところになると、もう痛みが。左の頸部、具体的にここですって、指でこうやってここが痛いっていう感じだったか、もうこの全体って、さするような感じだったか?

左の首のこの辺が痛いですっていうような、、横の方でした。

#こう、後ろじゃなくて真横って感じで、上までは?肩の上までは来てない?

肩の上までは出てないです。

#本当にもう首の左のここっていう感じで、、、ありがとうございます、、という症状ですね。どうもありがとうございます。

頸椎の動きの特徴です。で、反復運動検査に来ました。

で、
先生、これ、痛みが出たっていうことでよろしいんでしたよね。

やってるうちに、どんどん、どんどんRetractionのその痛みが 軽減してって、 最終的にはこれは左の回旋の痛みが軽減したってことでよろしいですか?

そうですね。はい、

#ただ、可動域の変化はないってこと
で、

Betterって判断した時の先生の当時の様子なんですけども、

患者さんが良くなったって言ったのか。なんか基準的にどう。どんな感じで?

そうですね。可動域は,ぱっと見では大きく変化はなかったんですけど、ただ、動かした時の痛みが減ったっていう風に言われたので、  じゃあ一旦Betterでいいかなと思って判断をしました。

#なるほど。そのRetractionのこの動きっていうのは何回ぐらいなさったのか?

最初にやったのは大体20回ぐらい。

#結構しっかりやったんですね。 最初にやったのっていうのは、初回、初日?

はい。最初のセッションでやったのが20回ぐらい。

#20回ぐらいやって、で、その時に、何回かやってるうちに、この痛み減ってきたっていうのは、その、 引いた時に首の辺りに、よく皆さんおっしゃる、首の辺りが痛いっていう感じの痛みでした? それとも?

すいません、Retractionでは、あまり痛みは、、すいません、出てなくて。

#はい、ありがとうございます。実際、こういうこと経験すると思うんで、私もね、こういう経験はします。
Retractionやってみて改善すると、楽になりましたってことで、初回はね、これおそらくDerangementだろうってことで、DPの伸展って形でお帰しすると思います。で

姿勢保持検査はしなくていいですよね。
これで大丈夫でしょう。

片側ないし右の肘より上ですので、片側の症状で、 頸椎の伸展、Retractionから開始しますってことですよね。

で、先生が、多分おっしゃったのかなと思って、この辺、私も付け足しましたけども

姿勢を修正して、猫背のね、姿勢を、やっぱ伸展方向なので、姿勢の修正の練習をしましょうってことでお帰ししました。
ここまでで初日大丈夫でしょうか?こんな感じでいきます。

で、1日目の方針なんですけども、左回旋と左側屈なんかね、しなければ、伸展の痛みとかね。
それを痛みが出ないので、伸展の痛みとか、その左回旋、側屈をベースラインとしました。ですよね。
で、可動性に大きな変化はなかったんだけれども、痛みがなにしろ楽になったってことでお帰しして、Retractionでセルフエクササイズ。 この辺はもう皆さん、 私も含めてでね、よくある話っていう感じで、、、いきます。

すいません、いいですか。
さっきのRetractionの結果の確認なんですけど。
伸展もマシになったんすか?痛み。

伸展も、痛みは改善してました。

#どうもありがとうございます。すいません。

てことは、伸展も改善したって言ったら当然そうですよね。リトラクションエクササイズってことになってきますよね。

今ちょっと気になったのは、そのね、前額面だけが良くなってて。うん、全方向もし痛み変わってないんだったら、伸展で攻めるの、どうなんやろ?DPなのか?みたいな感じがちょっと思ったんで。

伸展の方向行こうおもってんのに、伸展以外のやつは変わったけど、伸展変わらへんねやったら、うんっ?ていう。

もし伸展まで良くなってるんだったら、ああ、やっていこうかなっていう、
分岐の、、、が僕の中であったので、

#どうもありがとうございます。そうですよね、伸展やっているので、これで伸展やったら、痛くなったっつったら、また別の話になってきますもんね。

そうですね。ちょっと気になったって。はい、すいません。

#どうもありがとうございます。KK先生。これ、伸展の時も同じ、左が痛かったんでしょうか?左の

痛みの場所はもう常に同じところだけが痛みます。

#どうもありがとうございます。で、Retractionで帰しました。っていうことで 2回目なんですけども、痛みは軽減してた。この時は軽減してた程度?それともほとんど気にならないぐらい?

もうだいぶ。ほとんどもう痛みは気にならない。ただ、動きにくさの方が気になるっていうような状態でした。

#なるほど。動きにくさっていうのは、その左の回旋であったりとか伸展であったりとか、上を見るとか、 そういった動きでよろしかったでしょうか?

はい。

#で、そこで、Retraction extensionの反復運動検査をした、しましたら、拡大したっていうとこなんですけども、ここで質問です。
Retraction extension、ここ、皆さんにも質問なんですけども、よくトピックに私たちもファカルティ同士でなるんですけども、

 果たしてRetraction extensionはforce progressionなんだろうかっていう話なんですね。
Retractionで来ました。そして次に来るのがforce progressionだと、RetractionのO/P、selfのO/P で、その次にMobilisationがありますよね。

そうすると、 1つの考え方として、

自分のRetraction、

セルフのO/P、

セラピストのO/P、
Mobilisationで、

これがRetractionのforce progressionだっていう話と、

もう1つが、

Retraction、セルフでやります。

で、セルフでやるO/Pは行きます。
次に、セラピストのO/Pじゃなくて、セルフのextension。

これ、なぜかっていうと、依存度から考えたら伸展方向のシリーズで、

Retractionのextensionってことは、セルフでやってるものの force progressionとして捉えていいのかどうかってとこ。

角度が変わるな。ここ、ジョン先生やジェニ先生ともディスカッションになった。
なんか、セルフ依存度で考えたら、当然セルフでやる範囲のもので、
で、どうせextensionやって悪化したり痛みが悪化したら、1回動きを変えてforce alternativeにして、Retractionで 追っかけていくっていう方法があるんじゃないかっていう説。
でも、HA先生なんかとね、話を進めていくと、

Retractionをしっかりやらないと、
Mobilisationまでしっかりやらないと、

なんですかね、次のExtensionは、やっぱり痛いことがあるから Mobilisationでしっかりやりましょうと。

こういう2つの考え方がある。
そこら辺で、なんか皆さんの考え方とか、あとちょっとすり寄せってか、皆さんでね、どっちも正解とかっていうこと関係なくですよ、
どんな感じで捉えてらっしゃるか、N先生、どう。今の話で、

Retraction自体は,上位の屈曲と下位の伸展っていう風に思ってたので。
Retructionだけでprogressionしていくんではなくて、

次のステップとしては、臨床的にも下位の 伸展の方が怪しいっていう話もあったので、

やっぱりextensionの方に入っていくかなと。

で、それでうまいこと行かなければ、そっからまた ちょっと戻ってAtlernativeに入っていくみたいな感じなんじゃないかなと思ってて。

Retractionだけでprogressionしていくっていう頭は全く今なかったので、

そっか、そういう考え方もあるなと思いましたね。

#そうそう、だからそう、私もそのね、selfでやるっていうくくりの中で、Extensionやって、それが痛かったらAlternativesだよねっていう感じで捉えてたので、

そこら辺がやっぱり 臨床の経験を重ねていって、やっぱりRetractionをしっかりやろうっていうのと、

MDTのストラクチャーとして依存度をどこで分けるかっていうと、このね、考え方で出てくると思うんです。

そっから行くと、この2日目にRetraction extensionやったってことは決して間違いではない。

これはね、当然そういうプロセスを踏んだ。で、今回、たまたま筋力低下って形で出たけれども、実際これ、痛みをモニターしたりとかで やってって、worseだなと思ったら、Retraction戻ってって、またforce alternativesを考えるっていう段階だと思うので、

なので、Retraction, extensionを、セルブエクセサイズとして指導した。で、うん、マル、でそこで終わるって感じですよね。はい。

なので、すごいKK先生、すごい心配されてたと思うんですけど、
KK先生はきちんとアセスメントをきちんとされてたっていうところから、

ただ、じゃあ次どうするかっていうところをね、皆さんと考えていければと思います。

さっきのところで、ちょっとだけいいですか。はい、すいません、僕の見方だけですよ。別に正解とかじゃないんですけど。 最初の姿勢検査あったじゃないですか。

この姿勢矯正した状態で、伸展とか、回旋とかね、させて、取れるんであれば、

限りなくその胸椎とか下位の頸椎の可能性、伸展の可能性があるので、

この時点でRetraction extensionまで、たぶん行くんですけど。

もし変わんなければ、 HA先生がさっき言ってはったみたいに、しっかりとRetractionせんと、伸展しても悪くなる、痛くなるって可能性はやっぱあるので っていう。

その姿勢検査でさっき変化なしっていうのは、多分その安静時痛が変わらないって話だと思うんで、
あの、姿勢検査、姿勢矯正した状態でベースラインが変わるか変わんないかっていうのは、これは公式かどうかわかんないですけど、僕はちょっと見るようにはしてるので、

 そこで、下位をより狙うのか、
どうかはちょっと、こう、 見てるのは見てるので、

さっきN先生は言ってましたけど、

あまりRetractionイコール伸展方向のも、Retraction extensionまで行くっていう感じより、

Retractionオンリーも1つの運動としてちゃんとやるべきかなとは 思ってはいます。

#J先生、すごくいいことをおっしゃってくださって。ここですよね。
姿勢の修正、矯正ってをした時に、変化なしって言った時に

そうなんです。
何に変化がなかったかって、そこを捉えるのに、左の回旋をしたっていうのが姿勢の変化で、変化があったのかどうかって、それすごく大事な要件だと思います。

特に座った状態で何も症状がないっていうと、手がかりがないので、

姿勢の修正をし、あの変化を、姿勢を変えた時に主訴が変わるのかっていうのは、これ非常に大事なね、検査になると思います。
なので、変化なしってやった時と変化がないんだ。普通の時はないんだけれども、症状はないからね。ただ、
主訴がどうだったのかっていうのは、ここはね、もちろん調べていただいていいかなっていうとこですね。はい。
実はですね、J先生がおっしゃってくださったことが、次の最後の方の わっと繋がってくるので、さすがJ先生、どうもありがとうございます
さすがだなと思います。やっぱ見てらっしゃるなと思って。

<以下、つづく>

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