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MDT:マッケンジー法症例検討会 1月⑥:エンドレンジとリスク管理の板挟み。振り向き子さん,3回目

で、3回目ですよね。こちらです。

先ほど話にありました屈曲ね。肘の屈曲とか肩の屈曲ができないっていう状態で。ってことで、ただグリップができた。これ、何が起きたってことだよね。
考えていきます。

KK先生はこれ見た時、何を感じました?何が起きたって、

まずはRetraction extensionが何か悪さをしたのかなっていう風に考えました。

#それはやっぱり介入してからのことだっていうことなんですかね?

患者さんは、やってる間に痛みが出たとか、そういうストーリーはこの、今回はなかったんですよね?

そういうのは全くなかったです
朝起きたら、なんか挙がりにくいなって言われて、はい、来院されたような状態です。

#なるほどね。で、Retraction extensionって先生どんなポジションでって、ちょっと、演じていただいていいですか?

お願いしたのは、背もたれのある椅子を。 あ、で、ちょっとこれ、背もたれ、高いんですけど。

映ってないかもしれないんですけど、大体、肩甲骨あたりに背もたれが当たるようにしていただいて。

まずRetraction、普通にちょっと手でover pressureしていただいて、背もたれに寄っかかるようにして。
私はよく胸椎から倒すようにっていう風にお願いしたりするんですけど、 上からじゃなくて下から倒すようにっていうやり方を お願いしてました。

#はい、どうもありがとうございます。 特に、手をどっかに当ててとか、どっちの手で押すとか、なんかこういう、操作はせずに、もう本当に、、、

手は両手で基本的に押してもらってました。

#寄っかかってやってくださいっていう感じで、 自分の首で挙げて。で、戻す時も自分で?

そうです。もう全部セルフでやっていただいた

ごめんなさい。いいですか?
あれですか、self over pressureですか。セルフエクササイズは?

retraction extension。そうです。Over pressureになります。

ですよね。で、それが、 さっきの話だと自動ですよね。今、どのタイミングでself over pressureになったんですか? 最初からself over pressureですか?

Retraction extension介入。2回目のセッションの中だと、最初はRetractionの over pressure、から始めて、extensionの時、over pressureかけずにやっていただいて、 より反応がいい方っていうところで、最後のpressureまでやっていただいたっていう風な感じです。

経過の中でover pressureになっていったって感じですね。

#どうもありがとうございます。こんな感じで、少しずつやりながらね、pressureかけてってって感じで てる。もう普段私たち普通に介入する時にやってる。その通りっていう感じできます。

で、でですね、 初回の方針について確認します。これはbetterなのか、not betterだったのか、見極めっていうのは、これは どうなんでしょうね?

結構個人差が皆さんあると思うんですけども、
どこまでがやっぱりbetterで、どこまでがもう一息なのかって、可動域変わってないのに。と思ったりとかってことは あります?

ただ、今回はね、明らかに良くなってたっていうところからスタートしてるのと、

 あと2回目の方針なんですけど、ここはどうなんでしょうね。

トラフィックライトガイドっていう、反応を見ながらね、なんですけども、例えば
症状のベースラインがあります。それにちょっと、症状のベースラインだけじゃなくて、可動性と 機能をね、見ましょうっていう感じで、ベースラインでやっていくんですけども、

2日目の時に 痛みが軽減してるんであれば、同じエクササイズを続けるっていうことも1つのやり方だった。

やり方ですよね。症状が良くなってるから。

そこでforce progressionっていうイメージで ちょっとextensionに行きたいなっていうのは、やっぱ可動性のことを考えたら、Retractionだけじゃ追っかけらんないなって感じたのかもしれない。 ここら辺なんですけども、 Retractionでもう一息,症状良くなってるからそのまま続けようっていう選択肢と、いや、もっと行こうっていう選択肢、そこら辺の、先生、
RetractionとRetraction extensionって、ここの、こう、心の内っていうのはどんな感じだったんでしょうか?

Retractionは数日やっていただいて、その2回目のセッションで見させてもらった時に、すごいよく動くようになってたっていう印象 受けたんですよ。

よく動かしているなと思ったんですけど、それで、まだなお可動域は変わってないってことは、もう少し負荷をかけたいなと 思って、かつ、それが ご自宅でできるやり方っていう風になると、Retraction extensionかなと思って、そういう風に進んでいきました。

#なるほど。まだちょっと車で振り向くときに痛いとかっていう、 初回にね、そういうお話があったんですけども、まだその可動性って、うん、動かしにくいっていう主訴が、訴えがあったっていうところで、っていうとこですよね。

どうもありがとうございます。痛みの指標を追っかけるとこ、これ、難しいですよね。
ここまでDerangementっぽいね、評価としてDerangementだなと思ってるところに、いきなり、そのね、可動域を、 可動域を改善するために反復運動検査をするのかとか、
症状のためなのかって、そこら辺の見極めってすごく難しいことがあると思いますね。

可動域は後から追っかけてくるかもしれないっていう考え方と、 早くね、主訴である可能性をなんとかしてあげたいっていうのとね、色々取り組み方が違うのかなと思いますよね。
可動域の制限を解決するためのforce progression。
ここら辺はもし、うん、なんか、ディスカッション、なんかちょっとね、自分で葛藤するところがあるかなと思うので、I先生、なんかこの辺どうでしょう?
症状ではなくて、可動制限の改善を目的にforce progressionするっていうことについて?

当院では、、痛みが取れるとなかなか、 前回もちょっとお話したかと思うんですけど、
本当に最終域までの可動域を獲得するまでフォローするっていうことがなかなかないんですね。
なので、ある程度痛みが取れると、もうドクターの診察が終了になってしまうので、

 ここで言うと、多分2回目の介入ぐらいでセルフエクササイズを指導して終了っていうことに なってしまうパターンが多いんです、当院ではですね。 なので、このケースの場合、Retractionで
いい反応が出てるんだったら、おそらくもうRetractionをそのまま続けてくださいっていう青信号と捉えて 終了するっていうパターンが当院では多いかな

#ですね。環境的にそうなったっていうことであるんですけども、やっぱ青のままで終わらせるっていう 選択肢もね、1つありますよね。 で、この辺、N先生、どうでしょう?主治医としてですが?

もうなんかイケイケどんどんなので、どんどんいくでしょうみたいな感じに思ってしまいますね。J先生がどう言うかわかんないんですけど

#J先生先生どうでしょ?

まだ反対反論で申し訳ないですけど、なんか昔ほどイケイケどんどんじゃなくなってきてる自分がいるのが最近悲しいんですけど、 やっぱ結局患者さんの反応見てって感じかなと。

ちょっとこれは全然この方を見てないのでわかんないんですけど、

やっぱ体固い人にイケイケどんどんはきついなって最近思ってます。
動きがやっぱ良くなってても、固いところとのアンバランスがある人にやっぱover pressureまでやってると、やっぱある一定部分だけに過負荷になってる可能性もあるので、結構、 うん、いいか悪いか置いといて、あんまり僕over pressureやらないです。

基本selfでalternativeしてどうにかならんかっていうのをやっぱりずっと考えてきてる たちなので、もうDP見つかったらそれでselfないしで考えるのが自分なので、あんまりover pressureしないんですよね。
本当に微妙っていう時ぐらいしか、 うん、もっとだからこれよ。なんかもうちょっと良くなるんちゃうの?、みたいな感じに思う時ぐらいしかover pressureに行かない感じです。

#どうもありがとうございます。はい。すごい話が出たと思うのは、 MDTのね、その人にとって必要な運動は何なのか、エクササイズの治療はなんなのか をアセスメントしてるので、その、J先生おっしゃる通り、

良くなるようなね、そういうサインが、やっぱイエローだよって、黄色いのが灯ってても、良くなるのがわかってるんだっていう時は、もうアセスメントとしてover pressureしますよ っていうようなね。いかにも本当にMDTって感じがするんですけどもね。

ここでですね、 機能解剖を目的にforce progressionっていうのがフツフツとよぎってきて、もうイケイケどんどんやりたくなる自分と、いや、ちょっと待ってよ、、自分でできる範囲でしばらく引っ張ってみようっていうのとね。そこらへんはもう先生方の個性と考え方とか色々ね、MDTの 基本は崩さずに、どう患者さんに提供するかって。そこらへんは先生方の 腕の見せどころっていう感じがありますよね。

いいですね。二人三脚でやってるクリニックで、こんだけギャップがあるわけですから、
皆様も職場で安心して取り組んでいただければと思いました。

本人さんの1番の訴えで上向くと辛いとか、可動域制限は、本人さんは悩んではるような感じがするので、 やっぱり可動域を広げていくようなことっていうのはやっていきたいなっていう感じはするんですけどね。

#おっしゃる通りです。で、結局、可動域、左に向けないって言って症状があったっていうところからなので、 どっかでやっぱりきちんと、フルレンジじゃないけども、自由に動けるようにして差し上げないと、次に進めないってことありますよね。
病院の環境がね。2回か3回だから、それで収まる以上に、機能回復であったりとか
再発予防っていうとこまで視野に入れてくると、やっぱりフルレンジ、なんとか患者さんが安心して動けるようにっていうとこで、そこをまた患者さんが自分で活動できるようにと 繋がってくると思うんですけども、そこはね、譲れないところありますよね。

譲れないっていうかね、そこら辺は、 患者さんの顔を見ながら、
N先生の顔を見ながら、J先生の顔を見ながらって。

J先生の患者さんの後の、リハの後の患者さんを見て、もっとこう、どんどん行かんかい!とか思うことって結構あるんですけど、やっぱりそういうこと色々考えてんねんなと思いました。

#よかったよかった。仲を取り持ったわ。

<以下、つづく>

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