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MDT:マッケンジー法症例検討会 3月③:足関節痛の歩美さん。ボディーチャートから除外できるもの、できないモノ:お掃除推論を進める

で、じゃあ早速ですね、シナリオトレーニングに入らせていただきます。

ちょっとね、ボディチャートから除外できない分類なんですけども、どうでしょう皆さん。
この中で除外できるものってありますか? I先生、どうでしょう。
この中から除外できるもの、できない、どうでしよう?

ボディーチャートからだけだと、、、ちょっとない、ですかね。

#そうですね、はい。ここになんで私、Postural入れたかっていうと、

持続したなんかの肢位で組織が圧迫されてる状態だと出る可能性があるっていうものを、確実にPosturalを除外できるか、ちょっと微妙だったので入れちゃったんですけども、部位的にはどうでしょう?ここがPosturalっていうのは?

あんまりじっと同じ姿勢でっていう、、、、難しいですよね、これね、捉え方。
Posturalの定義っていうのは、じっと同じ肢位でなんかをしてる時に組織が圧迫されて出るような痛みっていうなところがあるので…。

ちょっとPostural、どうしようかなと思ったんですけど、一応入れときました。

でも、おそらく歩いたりして動いたらどうですか?などの追加の質問で消していけばいいので。
で、腰椎のDerangementと足関節のDerangementと足部のDerangement。
これはまだ除外できないでいいですよね。

反復運動検査してないですもんね。

炎症性の関節炎の可能性は除外しないです。

まだ追加の質問ってこれから質問をね、して、どんどん、どんどん可能性が低いものを落としていきます。
で、この時点でどうでしょう。除外できる分類はありそうでしょうか?

どうしようかな。J先生行っちゃいましょうか。

さっき言ったPosturalはないですかね。

#うん。その理由は?

動きで痛みが出てるんで。

#はい、オッケーです。ありがとうございます。
こんな感じで消していきます。ありがとうございます。
そうですね、サイドステップで痛みがあるって言ってPostural,ドンと候補から落ちますね。また期間的に、ジムに週3回とか、バスケットのトレーニングまで行けちゃってるよとか。
NRSの、そうですね、慢性疼痛症候群っていうのはかなりNRS 9とか10とか強いものを持続してね、言うので、そんな人がジムに行けるわけないしみたいな感じでどんどん除外していきます。
炎症でもなさそうですかね。あんまりそんなに急な炎症っていう感じでは、ないかなっていう感じでいきます。
まだね、除外できませんよ。炎症あるかもしれないのに。
追加の質問が必要なので。 はい。で、こちらはどうでしょうか?
いらないものをお掃除する作業に入るんですけども、

#これは外傷炎症、慢性疼痛症候群、まだちょっと残してあるんですが、外傷と炎症、除外できそうでしょうか?
T先生、言ってみましょうか。 この方、外傷、炎症の可能性ってありますか?

はい、この辺ね、外傷があったら、いつからとは?
5か月ほど前からっていうのは?

外傷はちょっと、
時間的にはあんまり少ないんかな。除外できそうだなっていう

#そうですね、はい。時間的なね。そうですね。
講習会でも出たと思うんですけど、症状が出てからどれぐらいの期間かっていうところでね、外傷の可能性が高いか低いかっていう感じで見ていきます。
はい、どうもありがとうございます。 じゃ、ここら辺で。H先生、これ、Dysfunctionは入れたままで行っても大丈夫でしょうか?

ハイ、入れたままでいいと思います。

#ありがとうございます。こんな感じでいきますね。
なんか匂いがしますもんね。症状が間歇的ってことはDysfunction網羅してますし、

5ヶ月経ってるっていう点も、Dysfunctionである可能性は,まだ残ってますよね。
で、元々発症時に足関節が腫れて強い痛みがあった、外傷とかDerangementの後にDysfunctionになりやすい傾向ありますよっていうのから言ってもね。
うん、なんかちょっとトリッキーな感じで、ジャンプの練習で腰を痛めたことがあるみたいなね、キーワードがありますね、はい。

#で、こちらですけども、この全体像を見ながら、この方の特徴をちょっと表現していただきたいんですけど、N先生、いかがでしょ?

立ち上がりとか動作で痛みが出てるのに、歩行で出ないのはなんでやねんってね。
違和感。それが1番ちょっと気持ち悪いとこですね。

#立ち上がりで大丈夫、で痛いのに、なんで歩行はって。
そうすると、じゃあI先生、立ち上がりと歩行の違いはどんなところが違いますでしょう?
あともう1つ絡めると、階段。 階段で、、歩行で出ない、

負荷がかかるとって、、、荷重負荷が考えられるのかなとは思いますけど。

歩行よりも、もっと強い負荷。

#なるほどね。歩行じゃなくてっていうとこですかね。
はい、ありがとうございます。 あと、O先生、立ち上がり、階段で出て、歩きで出ないっていうと、なんかこの2つの違い、動作の違いみたいなもの、なんかイメージが膨らみますでしょうか?

今の、荷重の違いと、あとは立ち上がりなので、こう、座ってる時間とか、ちょっとどのぐらいで出るのかとかも気になるかなっていうのが感じましたね。
あと、階段の上りなのか下りなのか?

#はい。立ち上がりで痛いっていうと、長い間座ってからの立ち上がりで痛いっていうと、O先生、絶対検査したいのはどの部分?

そしたら、腰をまず検査しなきゃなっていう感じはしますね。

#そうですね。はい、どうもありがとうございます。
で、こんな感じでこの方の特徴をなんとなくこう見ていくんですけども、

まず、座ってからの立ち上がりで痛いっていう捉え方が1つ。
あとは、立ち上がりと歩行の圧倒的な違いっていうのは、

その角度、足を使ってる時の関節の角度であったりとか、

どっから立ち上がると痛くてって、いつも痛いのか、それとも、低い椅子から立ち上がると痛いのかって、ちょっと追加の質問を聞くことができます。
それで、角度が絡んでるなって言ったら、階段に来て、降りる時なのか、上るの時なのかっていうところでも、その足の角度との痛みの出方ってのは拾うことができるかなっていう風に思いますね。
あと、その他のこの情報なんかいかがでしょう。
H先生、

あえてその外側に体重がかかったって書いてるので、いかにもその負荷の強さが影響してそうだなっていうのは感じますね。

それと合わせて、なんかちょっとその階段のところで今、思ったんですけど、

こういう時、おそらく追加で、階段を上るスピードに関係があるかとかいう質問するかもしれないですね。
なんか早く上がった時と普通に上がった時で違いがあるのかとかですね。

#そうですね。どうもありがとうございます。もうおっしゃる通りです。
特にスポーツの選手の足の関節で、しかも外傷後っぽいなってなってくると、やっぱDysfunctionっていうのが、なんとなくイメージしながらDerangementを除外するっていう、

Derangementだけを探すんじゃなくて、Dysfunctionであることをなんかもっともっと明らかにするために、Derangementの要素捨てていくっていうような、、使い方ができるかと思います。
なので、動作のスピードであったり、筋肉の収縮であったりとか、腱、靭帯にかかる負荷の変化で症状が出たり消えたりするのかっていうのが、DysfunctionのContractileとか、Dysfunctionの特徴に近いのかなっていうのは、こういったとこでも情報を拾う。

だから、ここの誘発増強因子と消失緩和のところはDPを探すために…って私たち結構見るんですけれども、意外とDysfunctionの特徴がここから拾えるのかなとか、

この人の全体像というか、この人の特徴をね、ここで拾っていくことができます。

で、動作し続けていると悪化っていうところで、この辺は何が臭うでしょうか?ってことで、J先生?

ちょっと炎症ある、みたいな感じですかね。

#そうですね、そうですね。炎症につながりやすい、要はProduce/Worseになるような要素も含んでるなっていうとこになりますね。
どうもありがとうございます。

で、評価表の下を見ていきます。
で、睡眠障害ないですね。 で、これですね、膝折れがあって不安定だっていうとこなんですけども、これを聞いた時にN先生は何を想像されるんでしょうか。

もしかしてACLいってんの?単なる筋力低下なんかな?
どっちやなんやろって話ですね。

#ありがとうございます。おっしゃる通りです。
結構ね、これ引っかけっていうか、私も好きなとこだったんですけど、足のことばっかりずっと見てるので、やっぱこういう情報っていうのは確認してね。確認したいですよね、ACLの可能性。

ただ、そこで、膝どうでしたかなっていうところで、足以外の膝のね、一通りACLの検査もあれですけど、あんまりセンシティビティないないような感じがするんですけど、何しろ膝がどうだったのかっていうところはね、やっぱりこういった外傷がスタートっていうところは、聞いてあげたいっていうところですよね。
はい、どうもありがとうございます。 で、考えられる分類なんですけども、今かこの時点で考えられる分類は、H先生、いかがでしょうか?

今のところはDerangementかDysfunctionなんですけど、もうちょっとその、動かしてみないと、そのDysfunctionでもContractileかArticularか、ちょっとわからないかなという感じですかね。

#どうもありがとうございます。

もうその通りで参りましょう。
で、Dysfunctionが候補に上がった以上は、大体Dysfunctionと最初にパッパって消せたりするんですけども、今もう明らかにDysfunctionが候補に上がってますので、逆にDPがないことの確認とで、Derangementを除外していくっていう感じにいったらどうかなと思います。

<以下つづく>

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