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コラム
マッケンジー先生と米朝師匠と、
マッケンジー先生は残念ながら2013年5月13日、享年82で鬼籍に入られました。
日本へは2000年に来られたっきり。亡くなる前年にも来日が予定されていたのですが、体調不良によりキャンセルになった経緯はあります。
私は英語を流暢に話せはしませんが、どんな人となりの方であったのか、ぜひお会いしたかったと残念でなりません。今となっては歴史上の偉人になってしまいましたね。
マッケンジー先生のことを想うと、私の頭には落語界で現存する唯一の人間国宝であり、上方落語の中興の祖ともいわれる、三代目桂米朝師匠が現れます。
戦後沈滞していた上方落語復活の旗手となり、姿を消しつつあった昔の噺を数々復活させ、有能な幾多の弟子を育てあげ、現在、落語の定席である大阪天満の繁昌亭には地方からも観客が詰め掛けるほどに隆盛する上方落語の立役者、改革者は米朝さんその人だと言って反対するヒトはおりますまい。
紳士的な風貌や、たおやかな雰囲気のなかに感じる厳しさも含め、私の両者に対する印象は重なっています。
この項つづく