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マッケンジー先生自叙伝 Against the tide:21
師匠、警官にケンカ売ってどないしますんや。
まあ、なんというか、若気の至りということなんでしょうか。
マッケンジー先生もこりないヒトです。
シアワセな結婚、そして嫁姑戦争勃発か?
どうする、マッケンジー先生!
ジョイと私は1954年9月23日に結婚しました。
プリムメルトンのカレハナ湾でささやかな式を挙げました。 ジョイの両親、私の母、ジョイの姉シーナ、そしてシーナの夫レニックが集うてくれました。
人生の伴侶を得て、私はホンマに心から喜びを感じていたんですが、私の母がなんや余計なことを言いよったのに、ジョイが激怒して、みなワヤになってしもうたんです。うちの母がジョイにかわいい息子を渡したないからかなんか知りませんが、やきもち焼きよったんやないかと思てますねんけどね。
結婚してからは1ベッドルームのアパートを借りました。ケルビンチャンバーの南、半マイルぐらいのところにあるアパートでしたわ。
ジョイは近くの施設で看護師として働きだしたんで、お互い日々忙しう暮らしていました。うちには庭があらへんかったんですが、小さいながらもさっぱりきれいに片付いていて、てんてこ舞いのなか、幸せな日々を暮らしておりました。
結婚して数週が経ったある夜、ちゅうか未明の頃、家の裏、バスルーム近くでかすかな物音がしたんで眼が覚めたんです。強盗が忍び込んできたんやと思て、ジョイを起こさんように気イつけながら、そっとベットを抜けだしましてん。若い頃、ワイララパでの狩猟で使っていた303ライフル銃を、まだ持っていたのを取り出して、台所のドアを開け、ロウソクに火をともすと、丁度ドアノブが回されるとこやった。すぐにロウソクの火を消し、ドアが開けられると同時に侵入者の腹にライフルの銃口を突きつけて叫んだ「ごちゃごちゃせんと、おとなしうせんかい!!」
「私よ!」とジョイのおびえた声が暗闇に響いたんですわ。
それからすぐにまた寝床に戻りましたんやけども、もし引き金を引いとったらと思うと、私は眠れんようになってしまいましたわ。
二人の収入を合わせて、もっとエエ部屋へ移ることになりました。もっとキレイな建物で理想の2ベットルームの部屋で、ホンマにシアワセでしたなあ。