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お知らせ・ブログ

予約のキャンセル雑感

大阪のキタにある知る人ぞ知る洋食屋さんがありまして、基本的に一見さんお断りなんです。

紹介で連れてきてもらえば、そこから次には受け入れてもらえるようで、店主いわく、広く浅く、、、はもうエエねん、と。常連さんに密接したお付き合いがしたいのだとの意向で、そういう方針になったとのこと。

一度提供したメニューはノートに記録されて、次に訪問したときにもその内容も考慮して、店主の気まぐれなども含めて、料理が供されるシステム。当然、客のリクエストも聞かれるんですけどね。

そして予約が基本でした。

洋食の定番、破けてとろとろの卵が流れ出すオムライスなど、おっエエですねえ、と当方が声をかけたことも逐一覚えていてもらえたりと、「私だけ」感の演出(というとイヤラシイか)がすごい。

何度か知人に連れて行ってもらって、顔つなぎをして、そして初めて自分で予約を入れました。当日娘を両親にみてもらって、妻と二人で訪問する予定にしていたのですが、好事魔多し、朝から娘が発熱嘔吐下痢その他もろもろ、ほっとけないじゃあないですか、妻は、娘は自分が看とくので誰か誘って行ってくれば、と言ってくれましたが、そういうわけにもいかずキャンセルすることに。娘が熱を出して、、というと店主はハイハイ、と応じてくれました。

それからしばらくして、メールで店主に予約の連絡を入れるも返信がなく、何度かしつこくメールを送りつづけていると、返信あり。

いわく、当店は完全予約制になっているので、当日飛び込みで来店されるお客さんはほとんどないのだと、そのため、当日の突然のキャンセルはそのまま減収につながり、死活問題にも関わることなのだと。その点を理解してもらえている方のみ、懇意にしてもらっている、との文面でした。

以後の来店お断り、とは明言はされていないものの、もう、うち来んとってね、という趣意が伺える内容でした。

子供が病気やってんから、しゃあないやんかあ、という怒りの感情も生じたものの、先方の言われることはごもっとも、さもありなん。己の不明を恥じたものです。

以後、その店に出入りすることはなくなり、なんとも惜しいことをしたなあ、と。

その洋食屋の呪いでしょうか、現在、当院が予約キャンセルに泣かされています。

 

私の診療は来た人順で、とくに予約はとっていないのですが、理学療法士の診療は完全予約制にしています。1単位20分ですが、初回や、病状によっていろいろ試すことがある場合/詳しく診る必要がある場合は2単位40分で予約が入ります。そこに当日キャンセルが結構あるんですね。

40分間はいっていた予約が当日にキャンセルされると、これは冒頭の洋食屋さんじゃあないですが、大きな減収で死活問題にもつながります。

不意に空いた時間に、もしこれが病院であったなら、病棟の患者さんの診療に振り替えたりのアレンジもできるのですが、外来のみのウチではそうもいかず、空いてしまう時間は、そのまま空いてしまって、理学療法士も手持ち無沙汰なのでした。

 

キャンセルの理由は、、、

仕事が遅くなったので、間に合わない

体調が悪いので行けない

用事ができたので別の日にして欲しい

すっかり忘れていて、今、別の遠いところにいます。

そして、無断キャンセル

 

仕事、といわれてしまうと、こちらからは文句の付けようもないのですが、、、といっても、こっちも仕事でやってるんですけどね。別にうちはボランティアでやっているのではなく、私にも、当院の従業員にも生活があり、その生活を守るために仕事をしているのでもありますが、そういう場面で、あなたの仕事を優先されるのは、それだけ当方の仕事を軽視されているということでしょうか。まあ、エエんですけど。

体調が、というのも、これもしゃあないですなあ、お大事に、というしかないんですが、電話の向こうの声が、妙に元気そうな声に聞こえるのは当方の未熟な性格が故か。

とはいえ、なぜか当日のキャンセルをされる方は決まって、キャンセルを繰り返される傾向はあるようなのです。よっぽどのっぴきならない仕事状況や体調なのか、、、。

 

無断キャンセルは、、これは問題外。

社会生活を営む上での約束事が守れない方ですね。

単にうっかり忘れておられる、というケースか、自己中心にものごとを進めるばかりで日本人特有の思いやり/気配り/相手の身になって考える/心を砕く/親身になる/根回しなんかの能力が根本的に欠落されている、いわば日本という社会への適応障害者ですか。

障害者なので、しょうがない、あまりヤイノヤイノ言うのもなあ。

 

煮詰まってきたので、予約を取る際に患者さんに手渡す文書を考えてみました。

 

理学療法士の運動器リハビリテーションは完全予約制で行っています。

患者さんおひとりずつの状態にしっかり対応するためには、そのような形をとるべきだと私たちは考えます。

セラピストの数にも限りがありますので、時間によって、予約がとりにくい状況がでてきていますが、その形は崩すことができません。

予約がとれないと言われる方がおられる一方で、簡単にキャンセルを繰り返す方がおられます。

原則としてキャンセルは前日までにとお願いしていますが、様々な理由で当日にキャンセルをされることも致し方ないケースはあるでしょう。

お仕事の都合で仕方なく、や、子供さんが急な発熱で、とか、急に体調が悪くなって、などなど、どうすることも出来ないことが人生には起こります。

予約する、とは、セラピストの時間をあなただけのために空けておくということです。

あなたのキャンセルによって空いてしまった時間に、他の方の予約が入ればなんら問題はありませんが、急にキャンセルされると他の方の予約が入る機会も失われることになります。

当院にとっても経済的打撃となるのみならず、他の患者さんの受診を妨害することにもなりますので、急なキャンセルはおやめいただきますよう、ご留意ください。

以上、ご理解ください。

 

こんなん渡したらどうかと思うんやけど、、、

理学療法士の斉藤に見せると、当日キャンセルを繰り返すような人は、こんなの読んでもなんとも感じないでしょうし、そもそも読まないんじゃないですかね、

それもそうか。じゃあ、どうしたらエエのんか。

 

Webで予約キャンセルがらみの検索をするとあるわあるわ、さまざまなヒトがイロイロな状況で困っていることがみてとれました。

医療関係では、予約料を取って、キャンセルされた場合は返金しません、というケースはあっても、さすがにキャンセル料をとる、というところは、ごく少数派でした。多いのは、当日キャンセルを繰り返されると今後、予約が取れなくなるなどの脅し系、そしてひたすらお願い系でしょうか。画期的な方策を求めてnetをさまよっても、まあ、通り一遍のことしか情報はなかったです。

 

キャンセルされてしまうということは、当院の提供していることに、それほど魅力がないからなのかも、という自省もある一方で、

予約を取るっちゅうことは、自分のためにわざわざ時間を空けておいてくれとることなんや、という想像力は持っておいてほしいなあ、とまあ、これは過去の自分に語りかけておきましょうか。

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